劇的サヨナラ日本一。工藤監督、選手及びスタッフの皆様、おめでとうございます。そして1年間お疲れ様でした。

 やはり横浜でのベイスターズは試合ごとに強くなり、2連敗して福岡に戻ってきた第6戦。
 気持ち的にはかなり不利な状況で、この日の試合も重苦しい展開だったが、ホークスの底力と勝ち運が炸裂した。

 先制の熱男弾、キャプテン内川選手の「配球読み&高度な技術」による9回裏同点弾、サファテ先生の「男気」3イニング回跨ぎ&初めて見るようなアドレナリン全開オーバーリアクション、川島選手の「オレもいるぞ」サヨナラタイムリーヒットという、ファンとしてはたまらない名シーンがたくさんあった。
 サヨナラ勝ちで優勝決定の現場を観ることは、1度あるかないかだろう。

 途中、ベイスターズにビハインドとなり、ホークス打撃陣が相手P今永投手に三振の山を築いていたときは心が折れかけたが、信じて最後まで観戦して良かった。そのモヤモヤがあったからこそ、9回裏以降は文字通り「固唾を呑んで」グラウンドを凝視。
 最後のタイムリーヒットも、毎度おなじみ「壊れた信号機」気味なアウト走塁だったが、まさかのバックホーム返球イレギュラーバウンドという、漫画のような展開であった。(正直なところ現地観戦では遠目で良く見えなかったが)

 ベイスターズは強かった。中でも濱口投手と今永投手には、手も足も出なかったと言ってもいいだろう。
 パ・リーグの各チームはこのシリーズにおけるデータを分析して弱点を突いてくると思われるので、2018年に向けた課題のひとつになりそうだなと感じる。

 優勝の歓喜の裏で、寂しい話題をいくつか。

 鳥越コーチと清水コーチが退団するそうだ。これはけっこう影響が大きいのではないか。しかも井口監督率いる千葉ロッテマリーンズへ移籍とのこと。
 近年のホークスは守備のチームだったので、特に鳥越コーチについては後任が誰になるか気になる。
 それにしても、さすがは「人望の塊」井口監督である。こりゃ選手も何人か持って行かれるかもな。鈴木大地選手がサードコンバートという情報もあるから、二塁手は・・・
 井口監督は元ダイエーホークス戦士なだけに、応援したい気持ちもあるが、強力なライバルになっていきそうで、複雑な心境だ。

 さらに佐藤義則投手コーチも退団し、古巣のイーグルスへ戻るとのこと。若手投手の良き指南役だっただろうからこれまた後任が気になるところ。

 そしてなんと言っても大きな話題は松坂投手の退団。ホークスが勝てたから良いようなものの、大事なこの日の日本シリーズ第6戦の直前にこの報道になるとは、どういう意図または不作為が働いたのか。
 松坂投手は結局、3年間で一軍登板は消化試合で1度だけ、しかも結果は散々である。
 巨額年俸だっただけに、良く「高すぎた買物」めいたことを言われるが、グッズは売れるし、松坂投手の話題は国内の野球にあまり興味がない人や海外の野球ファンにもリーチするので、広告宣伝の観点からも商売としてはさほどマイナスではなかったと思う。
 しかし、純粋に日本球界への復帰を喜び、信じて応援したファンもたくさんいると思うので、この結果は何とも言えない寂しさを感じるというか、空虚な気持ちになる。
 果たして日本プロ野球で選手を続けられるのか分からないが、もし対戦するようなことがあれば、それはそれで感慨深いものがあるので、頑張って頂きたい。

 いずれにせよ、2017年の日本プロ野球日程は全て終了した。平日でも開催しているプロスポーツは少ないので、寂しくなるが、来春また多く観戦に行けるよう、冬のうちに仕事その他を頑張ろう。

 改めて御礼。ホークスの皆様、感動と元気を頂き、ありがとうございます。

スポナビ結果

 日本シリーズ第3戦。
 舞台を横浜スタジアムに移したこの日は、チケット確保が出来ず現地観戦は出来ていないのだが、池袋にあるロスカボス池袋本店というお店がホークス中継を観ながら飲食できるとのことなので、訪れた。
 そしたらなんとこのお店、2018年シーズンからホークス応援店となり、ホークスの全試合(スポナビライブ)を店内放映するそうだ。

 TOKYO MXテレビのホークス中継枠の件もそうだが、多くの人が住んでいる東京首都圏においてホークスの認知度を上げる施策としては、こうした応援店を増やすことは非常に理にかなっているし、スポナビライブをソフトバンクグループで持っている強みを最大化する良い一手だ。孫さん、本当に商売うまいな。

 試合については、第2戦と同じく、ホークスの強みを実感できる試合運びであった。柳田選手やデスパイネ選手、松田選手など、打撃面で派手なイメージを抱く人もいるかも知れないが、今季のホークスは守備・走塁のチームである。その良さが随所で発揮された。

 もうこうなったら4連勝してほしいが、短期決戦は何がきっかけで流れが変わるか分からない。次もホークスらしい試合を期待しつつ、出来れば柳田選手と松田選手のホームランが観たい。

スポナビ結果


 ノムさんをはじめ、多くのプロ野球OB解説者が最重要と言っている日本シリーズ第2戦。
 一時はベイスターズに2点のリードを許すも、ビデオ判定でアウト判定を覆した今宮選手「神の手」によって逆転勝ち。今シーズンのホークスらしい試合運びで、接戦をものにできた。

 逆転の今宮選手本塁突入については、現地で観ていた限りでは暴走としか映らなかったが、あとで記事を読んだら、打球が飛んだ先のライト梶谷選手について、試合前にシートノックをしていなかったことから何らかの問題を抱えており送球が逸れる可能性があるだろうという分析による走塁指示だったらしい。

ホークス逆転劇を生んだ村松コーチの観察眼、試合前の敵練習で“異変”察知

 むかし、西武ライオンズ対読売ジャイアンツの日本シリーズにおいても、現ライオンズ監督である辻選手「神走塁」があったが、その衝撃には及ばないものの、それに近いものがある。データが示す傾向に基づく戦術選択、まさに現代プロ野球である。

 ちなみに、辻選手の神走塁って何のこっちゃ、という若者のために、動画を紹介。我ながら懐古的だとは思うが、西武ライオンズ黄金期を象徴するプレーシーンのひとつである。
 ホークスもこうした名シーンをより多く魅せてくれることを期待したい。

スポナビ結果


 待望の日本シリーズ第1戦。
 セ・リーグをぶっちぎりで優勝した広島東洋カープがまさかのCS敗退となり、相手は横浜DeNAベイスターズ。
 結果はホークスの投打がかみ合って大勝。
 特に嬉しかったのは、今シーズンは二軍暮らしが長く悔しい日々を送ったであろう選手会長の長谷川選手が初回に貴重なツーランHRを打ったことである。かつて首位打者にも輝いたこともある元祖「打撃職人」。来シーズンは是非輝きを取り戻してほしいと願う。

 セ・リーグでは初のシーズン3位チーム日本シリーズ進出ということで、現在のCS制度に対する様々な意見がネットで散見される。
 パ・リーグでCS制度に泣いた回数が一番多いホークスのファンからすれば、今更になって何を言っているのかとは思うが、皆で議論・検討してより良いものに改善していくことについては全く異議はない。

 個人的に一番の問題と感じているのは、アドバンテージがあるとは言えたった数試合で日本シリーズ進出チームが決まることによってシーズン優勝や日本シリーズの価値が下がるということ、ではなく、サファテ投手も言っていたように、日程が開いてしまうことによって、選手の試合感覚が鈍りやすいことかと思っている。
 これは、どちらかというとCS制度の問題というよりは、レギュラーシーズンにおいて雨で流れる試合が多すぎて、予備日をたくさん確保せざるを得ないところを何とかしなければならないということだと捉えている。

 メジャーリーグでは中止した試合はすぐにダブルヘッダーを組んで日程を厳格に消化するそうである。日本でも、かつてはダブルヘッダーをやっていたのを記憶している。
 観客動員や放映権など、各球団(の親会社)の商魂に「忖度」してダブルヘッダーをやらなくしたのだと思うが、そのことによって大事なシーズン最終盤の日程が間延びし、加えてファーストステージの待ちが生じるリーグ優勝チームが調子を狂わせてしまい、結果として必要以上に波乱の生じる確率を上げてしまってファンの不満につながっているのならば、本末転倒と言わざるを得ない。
(ダブルヘッダーをなくした理由は選手目線もあるとは思うし日程が間延びしても調子を落とさないようにするのがプロだという意見もあるかとは思うが)

 日本は雨が多い気候風土だし、全球団ドーム球場にするというのも、資金面と情緒面(野球はやはり野外でするものであり観るもの、という意見もある。自分も出来れば屋根無しのほうがいいな、とは思う)で困難であろうから、流石に雨天中止ゼロには出来ないだろうが、極力ポストシーズン開始までの日程を詰められるよう、努力をするべきなのだろう。

 ダブルヘッダーの復活もその一案だろうし、例えば、京セラドームと東京ドーム(さらに名古屋ドーム、西武ドーム)を最初から予備日用に確保しておき、雨天中止になった場合は、主催試合の球場に近いドーム球場で予備日を消化することで、レギュラーシーズン終了日を厳格に決めておき、隙間なくCSおよび日本シリーズを開催するなど。
 地元での試合が中止になったのに地元から離れて東京や大阪にわざわざ応援に行くなんて出来ない、とか、主催試合を地元球場でやらないなんてあり得ない、という反論が出るのは当然承知だが、従来の常識枠にとらわれた議論に留まっていては、改善は難しい。
 重要なことは、レギュラーシーズンとポストシーズンの間隔をもっと詰める、そのためにはレギュラーシーズンの終了日を厳格に守れるようにする、である。

スポナビ結果


 祝、クライマックス優勝。
 やはり昨日の試合で完全に勢いを取り戻せたホークス、イーグルスも流石に緊張の糸が切れたか、7対0の完勝。
 この日はなんと言ってもシーズン最終盤に怪我で離脱した柳田選手が1番センターでスタメン電撃復帰したこと。
 スタメン発表時の歓声たるや、地鳴りのような響きで、鳥肌モノであった。
 さらにその柳田選手は初回先頭にいきなりヒットで出塁。正直なところ、この瞬間に勝利を確信した。
 やはり柳田選手がいるのといないのではワクワク感が全く違う。
 熱男弾もやっと観ることが出来たしファン冥利につきる日となった。

 残るは日本シリーズの7試合、悲願の日本一奪還に向けて、頑張ってください。

スポナビ結果