7/29と7/30の2試合は「みやざきスペシャルDAYS」と銘打った企画試合である。球場では、宮崎特産品の物産フェアを始めとする色々な催しを行う。宮崎にちなんだボタニカル柄の特別グッズ販売などもあって、なかなか大がかりなイベントだ。

 この日は急遽思い立って観戦することにしたため、直前でも購入しやすい「内野立見席B(ヒップバー付)」というチケットを購入した。
 読んでの通り、立見席の扱いなのだが、ちょっと腰を落ち着かせることのできるクッションバーがあって、完全に腰を下ろすことは出来ずとも、寄りかかった姿勢で少し楽に観戦できる立ち見席である。
 ただ内野と書いてあるものの実際の位置は両翼ポールよりも外野側であり、内野席というにはちょっと無理があるのだが、ヤフオク!ドームでは数年前より外野側からも見えるバックネット上部の天井に大スクリーンが設置されたので、内野グラウンドが遠いことを除けば、観戦環境はそれなりに良い。

 試合内容は、千賀投手が非常に良い出来で、3塁を踏ませない好投で完投こそ逃したが零封。打つ方はまだタイムリー欠乏症気味ではあるものの、今宮選手&柳田選手のアベックツーランHRで快勝。
 ファイターズの、去年とのあまりの違いに、むしろ戸惑うといったところ。

 千賀投手があまりに安心できた&結果的に4点取ったものの打線が寒いということで、途中からは球場併設の居酒屋「鷹正」へ。みやざきスペシャルDAYSだからなのか、宮崎出身の武田投手にちなんだ日向夏サワーなんかもあり、焼き鳥をつまみながら大きめのスクリーンでTV観戦する。(だったら自宅でTV観戦すればいいじゃんというツッコミもあろうが、まあそこは人それぞれ)
 この居酒屋は球場内からも連絡通路経由で行くことができ、再入場券をしっかりもらっておけばまた球場内に戻れる。
 メニューは茶色系&炭水化物多めだが、それなりに種類があって、価格もそれほど高くない。
 ヤフオク!ドーム観戦に行き慣れた方で、今日の試合はもういいかなと思ったときは立ち寄ってみるのも一興だ。

 楽天イーグルスも連敗し、やっと下降気味になってきたことだし、こちらは上げて行きたいところ。
 みやざきスペシャルDAYS連勝狙いの7/30先発は宮崎出身の武田投手の予定。故郷に錦を飾る意気込みで、ぜひ好投を期待したいところだ。

スポナビ結果

 1軍はイーグルスと一進一退の戦いを継続中だが、来週月曜日が「鷹の祭典」東京開催ということで変則日程となり、金曜日のこの日は1軍の試合がない。
 良い機会なので、一度は行こうと思いつつ行っていなかった2軍の試合を観戦することにした。

 ホークスの2軍本拠地は福岡県筑後市「HAWKSベースボールパーク筑後」である。去年完成したこの施設は、グラウンドがヤフオク!ドームと同じでナイター設備もある「タマホームスタジアム筑後」と、第二球場および非常に大きな室内練習場などが複合した施設だ。さすが裕福な球団だけあって設備も豪華。
 ただし、この施設がある筑後船小屋駅は、JRと新幹線の駅があるものの、周囲には田んぼと公園と民家以外ほぼ何もない。
 2軍や3軍に所属する選手は、ここで俗世間から隔離されて野球漬けになるのだ。

タマホームスタジアム筑後 入口 施設入口。筑後船小屋駅からは実際、徒歩5~6分くらい。直線距離はそれより近いのだが、歩道が遠回りになっている。コンビニはないので必要なものは出発前に買っておくのが良い。

 スタジアム入口に近づくと広場があり、出店の類が4~5店ほど。公式ショップのDUGOUTもある。

タマホームスタジアム筑後 売店1 写真左端あたりにあるのが公式ショップDUGOUT。筑後オリジナルグッズもそれなりにある。建物はさすが新しいだけあって、綺麗であることに加え、直線と曲線と傾斜を組み合わせたデザインが現代的。

 中に入って座席につく。席数が少ないので必然的にグラウンドに寄った席になるため、選手が近くに見える。
 今回購入したのはバックネット裏の「みずほプレミアムシート」だが、本家ヤフオク!ドームのプレミアムシートは試合によっては1万円近くするのに比べて、2軍試合では1,200円である。

タマホームスタジアム筑後 座席1 バックネット側の座席。中央上部の少し濃いブルーの部分が「みずほプレミアムシート」。屋根やドリンクホルダーがあるほか、座席にクッションがついている。シートそのものは、ヤフオク!ドームのものとほぼ同じ。
タマホームスタジアム筑後 座席2 内野席。テーブル付のグループシートもあり、観客動員を意識した作り。外野席はなし。フィールドシートもあるが、ネットがあるのであまりフィールド感はないかも知れない。

 野球観戦と言えばスタジアムでの飲食が楽しみという方もいるだろう。タマホームスタジアム筑後にも、一応、売店はある。

タマホームスタジアム筑後 売店2 スタジアム内に設置された売店は実質1店舗のみなので、メニュー種類はさほど多くはない。一部メニューはファンクラブ会員割引あり。
タマホームスタジアム筑後 選手サロンカレー&焼酎 選手サロンカレー600円、焼酎400円也。そこそこ美味い。

 グラウンドは前述した通りヤフオク!ドームと合わせて作ってある。大きさや人口芝の材質、フェンスの高さも同じ。
 特筆すべきは電光掲示板。2軍球場とは思えないフルカラーでそれなりに大画面のものになっており、CMも流れる。2軍でもきっちり商売しようという意欲が凄い。
 もう一つ感心したのは水はけで、この日は激しい通り雨で30分程度豪雨に見舞われ試合中断したが、水たまりは一切できず、雨がやんだら即試合再開した。

タマホームスタジアム筑後 グラウンド 試合開始前、広島カープの守備練習中。遠くの空に黒い雲が見えるが、これが試合開始直後に豪雨をもたらした。

 肝心の試合内容だが、大隣投手が立ち上がりを攻められ4失点するも、その後は継投した投手陣が何とか踏ん張り、逆にコツコツと加点して逆転勝ち。
 本多選手、吉村選手、江川選手、などのベテラン勢に加え、塚田選手、茶谷選手、斐紹選手がマルチ安打、川瀬選手にも打点がつくなど、若手選手もまあまあ奮闘。
 心配なのは、三振みっつの長谷川選手。ストレートを捉えられない。何でだろう。眼の問題なのかなあ。

 観戦で面白かったのが、応援ヤジの応酬。1軍の試合のように鳴り物応援はないので、自然発生的に起こる手拍子や、特定選手の後援会のおじさんなどがデカイ声で「さあみんなで○○!」といったようなヤジを飛ばし、ヤジに別のヤジが答えるといったようなことが起きる。
 まあ阪神タイガースの甲子園などでは日常茶飯事のレベルではあると思うが、ヤフオク!ドームでは、普段はさほどヤジが多くないので、新鮮である。

 往復の交通費のほうがチケット代よりも圧倒的に高かったが、試合も面白かったし色々新鮮な体験が出来たので楽しめた1日であった。

試合結果(NPB公式)

 鷹の祭典、無傷の4連勝。
 初回、悪送球から1失点するも、すぐ裏で同点に出来たのが大きかった。
 ヒーローは勝ち越しの技ありタイムリーヒットを打った明石選手。単独ヒーローというのも珍しいような気がするが、この試合は投手戦でかつリリーフ陣を総動員した守り合いの野球であったので、客観的に思い返してもまあそうだろうなと思う。
 そして今日こそはイーグルスが負けるかなと思ったらサヨナラ勝ち。負けないねえ。

スポナビ結果

 鷹の祭典、3連勝。強力打線の西武を3タテ出来たのは嬉しい。

 今日の試合はなんと言っても甲斐選手の活躍。甲斐選手でとった1勝と言っても過言ではない。ソロHR、一時逆転の3ランHR、一時勝ち越しの生還ランナーとなるフェンス直撃3塁打と、城島選手を見紛うばかりの強打を連発。守りのほうも2塁牽制アウトを取るなど、持ち前の長所を発揮した。
 また甲斐選手の活躍が派手すぎて目立たなかったが、怪我以降ちょっと湿りがちだった内川選手のHRが出たこと、中村選手、松田選手、上林選手にまたヒットが出始めたことなどもポジティブに捉えて良いかも知れない。個人的には明石選手の3塁打が嬉しい。(明石選手は今年の祭典ユニフォームがすごく似合っている)

 試合内容そのものは、北九州という土地から何となく予感がしていたが、打ち合いで僅差のシーソーゲームという、常に一喜一憂する濃い内容の試合であった。
 最近は北九州開催は非常に少ない。地元ファンにとっては大満足の試合であったことだろう。

 試合内容とは関係ないが、北九州開催で気になるのは北九州市民球場そのものである。

 一つ目はグラウンド整備(の設備)。
 この日は、昼ごろに通り雨があったらしく、試合前の両チーム練習は球場全体を使っての通常メニューがこなせず、全て外野の芝の上のみでの軽いメニューとなった。内野の土部分は球場スタッフが試合開始30分前ごろまで人海戦術で懸命に整備し、ギリギリ開催にこぎつけた。

 2015年に同じような状況でプレーボール直前に中止という残念な出来事があったので、一瞬またかと危惧したが、不評を受けて2017年にグラウンド改修したのが功を奏したのかどうか。どうせ改修でお金をかけたのであれば、いざというときの整備機具も増強してほしかった。日が照りつけるなか、地元のおじさん達がトンボとスコップという軽装備で頑張る姿は、本当にご苦労様ですと言いたいが、もう少し文明の利器を与えてあげてと言いたい。

 もうひとつ球場で気になるのは観客席の位置を示す番号体系である。
 例えばヤフオク!ドームでは、通路(ブロック)番号、列、列における位置がそれぞれ独立した番号体系で、例えば22通路の18列5番とか、通路→列→列における位置という風に、行列という概念を教わっている人間が考える自然な思考順序で座席の位置を特定できるのに対して、北九州市民球場の席番号は、ブロックとブロック内の連番のみである。
 これが何を意味するかというと、通路に囲まれた座席の集合が例えばWブロックとした場合、座席はW-322といったように、行列を意識した番号ではなくブロック内のひとつの角からずっと連番になっているのだ。ある列の通路の端がW-18だったとして、その直ぐ後ろの席の端はW-32というように行列のイメージで位置を捉えることが出来ない。

 結果、どうなるかというと、観客席が埋まってきてから球場に訪れた観客が、自分の席がどこなのかすぐに特定できず、通路を延々と徘徊するという事態がそこかしこで生じるのである。まだ殆ど席が埋まっていない状態であれば、ブロック内をうろつきながら目視で番号を見ていけば良いのだが、あらかた席が埋まってくると、座っている人に番号が隠れてしまい、端が何番かも分からなければ、そこから相対的に位置を探す事も出来ない。
 通路直後の列に座っている観客にとっては、試合開始後にこうした迷子客が立ちすくむ度に視界を遮られ、肝心の試合が見えないというイライラ状態になる。

 さらに座席に関して言えば、ブロックにおける横1列の座席数が多いところで15席以上あったりするので、列の中央付近にある座席チケットを持つ客が遅れてきたときは大変である。地方球場にありがちだが座席の前後間隔も狭いため、自分の座席を特定したあとの観戦中でも、トイレや飲食など事ある度に同列の観客大移動となる。

 1列の座席数については座席ユニットの全交換が必要ということで改修困難としても、せめて座席番号体系だけは良くある列番号+列における番号という行列を意識できる体系に改めて頂きたい。

 地方球場だから資金にも限りがあり仕方がないということかも知れないが、別に屋根をつけろとか荒唐無稽なことを言っているわけでもない。少なくとも営利のプロ興行であるし、せっかく土の内野+天然芝の外野という貴重な球場なので、より良くしてファンがもっと喜び北九州開催が1試合でも多くなるよう頑張ってほしいところだ。

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