1軍はイーグルスと一進一退の戦いを継続中だが、来週月曜日が「鷹の祭典」東京開催ということで変則日程となり、金曜日のこの日は1軍の試合がない。
良い機会なので、一度は行こうと思いつつ行っていなかった2軍の試合を観戦することにした。
ホークスの2軍本拠地は福岡県筑後市「HAWKSベースボールパーク筑後」である。去年完成したこの施設は、グラウンドがヤフオク!ドームと同じでナイター設備もある「タマホームスタジアム筑後」と、第二球場および非常に大きな室内練習場などが複合した施設だ。さすが裕福な球団だけあって設備も豪華。
ただし、この施設がある筑後船小屋駅は、JRと新幹線の駅があるものの、周囲には田んぼと公園と民家以外ほぼ何もない。
2軍や3軍に所属する選手は、ここで俗世間から隔離されて野球漬けになるのだ。
施設入口。筑後船小屋駅からは実際、徒歩5~6分くらい。直線距離はそれより近いのだが、歩道が遠回りになっている。コンビニはないので必要なものは出発前に買っておくのが良い。 |
スタジアム入口に近づくと広場があり、出店の類が4~5店ほど。公式ショップのDUGOUTもある。
写真左端あたりにあるのが公式ショップDUGOUT。筑後オリジナルグッズもそれなりにある。建物はさすが新しいだけあって、綺麗であることに加え、直線と曲線と傾斜を組み合わせたデザインが現代的。 |
中に入って座席につく。席数が少ないので必然的にグラウンドに寄った席になるため、選手が近くに見える。
今回購入したのはバックネット裏の「みずほプレミアムシート」だが、本家ヤフオク!ドームのプレミアムシートは試合によっては1万円近くするのに比べて、2軍試合では1,200円である。
バックネット側の座席。中央上部の少し濃いブルーの部分が「みずほプレミアムシート」。屋根やドリンクホルダーがあるほか、座席にクッションがついている。シートそのものは、ヤフオク!ドームのものとほぼ同じ。 |
内野席。テーブル付のグループシートもあり、観客動員を意識した作り。外野席はなし。フィールドシートもあるが、ネットがあるのであまりフィールド感はないかも知れない。 |
野球観戦と言えばスタジアムでの飲食が楽しみという方もいるだろう。タマホームスタジアム筑後にも、一応、売店はある。
スタジアム内に設置された売店は実質1店舗のみなので、メニュー種類はさほど多くはない。一部メニューはファンクラブ会員割引あり。 |
選手サロンカレー600円、焼酎400円也。そこそこ美味い。 |
グラウンドは前述した通りヤフオク!ドームと合わせて作ってある。大きさや人口芝の材質、フェンスの高さも同じ。
特筆すべきは電光掲示板。2軍球場とは思えないフルカラーでそれなりに大画面のものになっており、CMも流れる。2軍でもきっちり商売しようという意欲が凄い。
もう一つ感心したのは水はけで、この日は激しい通り雨で30分程度豪雨に見舞われ試合中断したが、水たまりは一切できず、雨がやんだら即試合再開した。
試合開始前、広島カープの守備練習中。遠くの空に黒い雲が見えるが、これが試合開始直後に豪雨をもたらした。 |
肝心の試合内容だが、大隣投手が立ち上がりを攻められ4失点するも、その後は継投した投手陣が何とか踏ん張り、逆にコツコツと加点して逆転勝ち。
本多選手、吉村選手、江川選手、などのベテラン勢に加え、塚田選手、茶谷選手、斐紹選手がマルチ安打、川瀬選手にも打点がつくなど、若手選手もまあまあ奮闘。
心配なのは、三振みっつの長谷川選手。ストレートを捉えられない。何でだろう。眼の問題なのかなあ。
観戦で面白かったのが、応援ヤジの応酬。1軍の試合のように鳴り物応援はないので、自然発生的に起こる手拍子や、特定選手の後援会のおじさんなどがデカイ声で「さあみんなで○○!」といったようなヤジを飛ばし、ヤジに別のヤジが答えるといったようなことが起きる。
まあ阪神タイガースの甲子園などでは日常茶飯事のレベルではあると思うが、ヤフオク!ドームでは、普段はさほどヤジが多くないので、新鮮である。
往復の交通費のほうがチケット代よりも圧倒的に高かったが、試合も面白かったし色々新鮮な体験が出来たので楽しめた1日であった。