重層下請け構造のなかから見た、周囲の変化と不変化

投稿者: | 2007年6月12日

6月10日の続き。重層下請け構造のなかにどっぷり漬かっている自分が感じていることをメモ。かなり愚痴っぽいけど書かずにはおれん!

エンドユーザにおける変化

  1. 昔はなんでもプログラムを組んでもらわなければ何もできなかったけど、今はオフィスツールやパッケージソフト、Webサービスなどがたくさんあるので、別に専門の会社に丸投げしなくても、我々である程度のことはできるようになったじゃん!
  2. SIerといっても、彼らのいう「マネジメント」ってのはあくまで自分達が請け負った開発の部分だけじゃん?我々のビジネスを成功させ、かつそれを継続的に成功に導くためのビジネス的な視点はないよね。やっぱりビジネス主体である我々自身がプロジェクトマネジメント力をつけないといけないってことが分かったよ
  3. しかもSIerって、結局、仕事を分解して下請けに丸投げしているだけじゃん?トラブルがおきても下請け任せで、中間マージンはやたら高いし、そんなんだったら我々がその下請け会社を直接使ったほうがいいかも?
  4. 技術者にはピンキリあって、良い技術者かどうか目利きするには専門家の目が必要なんだろうけど、いまきている技術者は、素人目に見ても良い技術者とはいえないよね。1.と2.であげた施策の進捗次第では、自分たちが派遣会社から直接雇えばいいや。どっちかというと、問題を起こすのは技術が云々よりも、ヒューマンスキル不足の原因が多そうだし、だんだん技術者の良し悪しを見る目も、ついてきたみたい!

開発ベンダにおける現場

  1. 相変わらず上流だなんだと気取っている奴らがヘボな仕様しか決めてこないせいで、無駄や冗長だらけでとてもユーザが使いやすいとは言えないシステムだぜ。しかも他人の分まで組まなきゃいけなくなるし、病んじゃうよまったく!
  2. 願望の線表を引いて、メンバに「やれ」と言って、できないと、人を増やす。それがマネジメントと思っている奴らに使われている俺。
  3. てゆうか、いくら業績のためとは言え、受けられない仕事を取ってこないでください。大型受注と営業は喜んでますが、そんなにすごい工数の仕事、やれる人がいないんですが?
  4. 増員を依頼したら、孫受けの新人同様がいっぱいきた。しかも、参加して何もさせないうちから「辞める」と言い出した。そしてそんな理不尽な状況下でも、人不足なので下手に出ている僕達。
  5. いろいろ上司には改善策を提案したんだけど、人さえいれば儲かった時代の人じゃん?問題を理解できないみたいで、なかなか取り合ってくれないし、かといって自分で動こうとするとやたらと口出ししてくるんだよね。
  6. グダグダ言っててもしょうがないから、自分で行動することにしたよ。起業か転職かフリーか、考え中なんだよね。

開発ベンダの経営者

おかしいなあ。昔は儲かったのに、何がいけないんだろう?今度のゴルフのときに聞いてみるか。


 ホントは、ユーザの懐にどんどん入り込んでいって、生の要求に触れて、ユーザニーズを満たすために切磋琢磨せねばならないが、そういった仕事は小規模で高スキル者が求められる。売上が増えない。

 人月ビジネスでなまじっか会社規模が大きくなってしまうと、規模を維持するために売上を維持する必要がある。よって、少しでも気が利く奴は管理者にして、沢山の人を率いさせて規模の大きな仕事をさせたい。

 よって、やっぱり、手っ取り早くある程度まとまった規模の仕事が見込める重層下請け構造の仕事にいってしまう。

 一兵卒ではないので、こうした状況に責任を持ちつつも、変えられない自分が悔しいが、人としてのキャパ不足。

 周りは変えられなくても、せめて自分だけでも変わっていこうとあがく日々。

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重層下請け構造のなかから見た、周囲の変化と不変化」への1件のフィードバック

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