Flickrが多国語対応、日本語版も準備(ITMedia News 2007年06月12日)
米Yahoo!傘下のオンライン写真共有サイトFlickrが6月11日、英語のほかに7カ国語版を構築し、サービス国際化を進めると明らかにした。
(中略)
同サービスは、フランス語、ドイツ語、韓国語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、繁体字中国語のサイトを立ち上げる予定で、その後ほかの言語にも対応する。日本語版サイトはまだ、独立運営のYahoo! Japanと協力して準備しているところだ。
てなワケで、現在ログインすると、既にフランス語、ドイツ語、韓国語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、繁体字中国語が選べるようになっている。
だが、日本語版はまだ。これもひとえに、独自の進化をとげられたYahoo!Japan様の互換性のなさが影響しちゃってるでしょきっと。
本家のYahoo!自体、ID一元化され各国のYahoo!にSSOオッケー状態となっているが、日本だけがソフトバンク配下になっていることによって、IDも違えば中身も違う「別物」である。実際、サイトのUIも、本家Yahoo!はAjaxバリバリなのに対して、Yahoo!Japanは大規模リニューアルが止まって久しい。
孫さん、携帯電話も大事でしょうが、幸い、ドコモさんが自爆2.0を宇宙規模で炸裂させたことも影響したのか、純増ナンバー1獲得とすこぶる調子が良さそうなので、そろそろウェブサイトにも注力してください。
とまあ、ここまではマクラ。これからが本日の雑感。
私的には、Flickrもdel.icio.usも英語版のまま使えるから別にいいんだけど、よく考えてみると写真みたりブックマーク使ったりするだけなのに、いちいち海底ケーブル経由で日米往復ってのも、塵も積もればトラフィック的に辛そうだし、何よりもデータもアプリも全て米国にあるっていう状態が、情けない半分、心配半分。
近年は、著作権に関する裁判所の諸判決が逆噴射効果となって、日本でサーバー立ててユーザ参加型サービスをする意欲がますます減衰しちゃったりする機運も高まりつつある。
このままいくと、しまいにゃ何もかも実体は米国に置かれ、日本にはシン・クライアント化したPCだけが残るなんていう、笑えない世界が当来しそうで、ぞっとしない。
既に、YouTubeやらsalesforce.comやら、分野を問わずそうした傾向が見え隠れしているような気がして、思わずニコニコ動画とひろゆき氏を応援したくなってしまう今日このごろ。
ある日突然、海底ケーブルに大規模障害が起きるとか、テロを受けて破壊される、とか、さらに究極の妄想としては、米国と政治的に揉めたりして、帯域しぼられたり意図的に切断される、なんてことがあって、結構な数の人達がデータから半隔離状態になって、パニくったりしちゃうなんてことが、リアルにアリ得る。
#実際は迂回路があるんだろうけど。日米間に比べたら帯域狭そうだし、集中したらダウンするだろうきっと。
なんか策はないんすか?日本政府。このままじゃ、データはおろか、サービスも、アイデアも、知恵も、富も、どんどん国外に置かれ、空洞化してしまうぞ。美しい国、それは何もない国、なんてシャレにならない。
この不安を取り除くには、もしかしてStatesにUnitedしかないのだろうか?