キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる、を読んだ

投稿者: | 2011年2月14日
 佐々木さんの新刊。

 要するに、垂直統合マス展開型のビジネスが崩壊して、これからはあらゆる分野においてコンテンツを「創る人」と「膨大な情報の海から拾い上げて世間に広める人」が分離して、世界同時多発的に水平展開していきつつ、多種多様な分野のコンテンツやその創作者や支持者同士が交わって、新しい何かを生み出していくんだよっていう話。

 内容自体は共感というか、インターネット界隈で起きていることの過去現在そしてちょっとだけ未来について再確認。芸術や美術の話題も多くて、氏の興味分野や見識の広さ、アンテナ性能の良さに感心するとともに、キレイな言い回しというか文章が多く、新たな作風をも感じる。

 ひとつ、ちょっとだけ気になったのは、カタカナ英単語が多いってところ。

 とまあ本書で要点となる主な単語を抜粋してもてんこ盛りなわけだが、せっかくの日本人の物書きには、ひとつ上手い日本語表現を考えてほしいところである。原語が放つ感覚を表現するためには仕方なかったのだろうけど。

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書) [新書] 佐々木 俊尚 (著)
新書: 314ページ 出版社: 筑摩書房 発売日: 2011/2/9
ISBN-10: 4480065911
ISBN-13: 978-4480065919

参考までに最近の他著作を貼っとく。
電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
ネットがあれば履歴書はいらない-ウェブ時代のセルフブランディング術 (宝島社新書)
仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)

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