社内、とくに、プロジェクト内の情報共有手段としてメーリングリスト(ML)の代わりにblogを上手く活用することは、今日ではさして目新しいことでもないのかも知れないが、自分の今の境遇では、あまりにもMLが使われることが多い。

MLの代わりにblogを上手く活用することでいろいろいいことがありそうなので、今度からMLやめてblogでやろうよ!と叫ぶ前に、一応ほんとにそうなのか自分なりに整理してみる。

  1. RSSの活用によりいろいろな情報の絞込みが、意図的に可能。
    MLでは、メールクライアントでのメンバ各自の検索が主な絞込み手段である。
    blogの場合、RSSアグリゲータを活用して「特定のキーワードを持つエントリ(例えば、バグもしくは故障という言葉を含む、等)」のリストをポータルに表示する、といったことが容易に実現可能。
  2. 発信する情報のカテゴライズを中央制御できる。
    MLだと、基本的にカテゴリ分けは受信者任せ。Subjectに[提案]とかつけたりルール化をして努力をするものの、直ぐにカオス化。
    blogでは、カテゴリを管理者が予め決めて、情報エントリ時には必ず何れかを指定させるようにできる(可能性がある)。
  3. トラックバックを上手く使うと、関連を示しつつ議論のまとめを記録しやすい。また、全く別に進行している話題に共通性が見出された際に、話題同士の関連付けがしやすい。
    MLだと、そもそも情報同士の関連付けという概念はない。
  4. トラフィックとディスクスペースの節減ができる。
    MLに巨大なファイルをガンガン送りつける輩がいたりすると、否が応でも受信負荷増を強いられる。(まあ最初はタイトルだけ引くようにすれば多少は負荷軽減されるワケだが、最終的に受信する際に負荷を強いられ、かつディスクスペースも食う)
    blogでは、基本的にWebサーバ上にデータが集約されているわけで、閲覧しただけでは添付ファイルのダウンロードも発生したりはせず、メンバ各自のディスクスペースを食ったりもしない。

総じて、メリットはありそうだ。

ただし、blogはそこにアクセス可能な不特定多数に公開される前提のツールである。MLではメンバ以外への情報隠蔽が完全ではないものの、できる。
MLの完全なる置き換えを実現するには、blogそのものや、エントリに対する、アクセス制御というものが必要になるのかも知れない。
ただ、社内で使うことを考えたら、契約条項で「担当外秘」になったりしている以外はオープンにする流れが正しいのかも知れないと、ふと思ったりもする。(コンプライアンスが、とか、情報セキュリティが云々、という昨今の流れからするとオープンはいろいろ障壁がありそうだけど)

関連記事:メール文化における「存在の耐えられない軽さ」

2 thoughts on “世の中は良くも悪くもコミュニケーションで満ちている:そろそろ、社内メーリングリストはblogで置き換えないか?

  1. 最近、ちょっとトライしてみましたが、参加者のリテラシの問題が顕著です。メールならば基本的に投げる人のリテラシが支配的ですが、blogの場合は、受ける側の自発的な行動が必要となるので、受ける人のリテラシを要求します。これが難しい。リテラシが高いレベルにある組織の場合は、極めてスムーズに回りそうですが、そうでないと、極めてひどい事になりかねない、危うさがあります。そういった意味で、MLが楽なのは確かですね。

  2.  仰るとおり、単純に置き換えると、既にblogについて知識があって感覚的に分かっている人達は追従できますが、予備知識も感覚も全くない人達にとってはひどいことになりかねないですね。
     短期的には、システム側でRSSからメールへの変換を行い、メールによる新着の通知をしてやるなど、過渡期としての対策を講じる必要がありそうです。
     メールによる通知を行う場合、定期的にその時点までの新着をまとめたダイジェストを送る方法と、個別のエントリ毎に1通1通送る方法がありますが、例えば、個別に通知する方法では、それに間違って返信してしまってもシステム側でblogコメントに変換するなど、いろいろ隙間ソリューションが考えられそうです。
     長期的には、IE7からはRSSリーダーが標準装備になりますし、ユーザ側のリテラシ向上も期待できるかなと思ったり。
     また、他のサービス(例えば勤怠などがポータルに誘導する策として適していると思いますが)もポータルに統合していくことで、定期的に「ポータルに訪れる」必要性をあげてやるなども有効と考えます。

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