ソフトウェア会社が投資すべきたった3つのもの(2007年9月24日 shi3zの日記)
に禿しく共感しますね。特に以下の点が。
どんなプログラムでもまずループの内側から高速化しろ、というのは最適化の鉄則です。
ソフトウェア会社が投資すべきたった3つのもの(2007年9月24日 shi3zの日記)
作業環境を良くする、ってのを真っ先にやるべきだと、自分も思います。
個人でPC買うときも「ディスプレイ」と「マウス」と「キーボード」でかなり悩むわけだから、それが人にとって自然ってことで、会社も「人が資本、財産です」って言ってるとしたら、それは会社の最優先課題でしょう。
それやらずして、経営効率が云々とかエライ人に言われても、はあ?って感じだし。
そして、さらに、作業環境改善を「会社がやってくれるのを期待する以前に、現場の当人達で考えて会社に提案する」っていう意識が社員にも必要であると思う。
自分のやるべきことを棚にあげて、何につけても、会社が、会社が、っていう社員がたまーにいたけど「オマエの言ってる会社ってのは誰のことなんだよ。オマエは会社に扶養してもらいにきているわけじゃなくて、”働いて”金をもらいに来てるんだろう?」と言いたくなるときが、過去に多々ありました。
次にこれも共感。
この「未知への投資」は全くのムダに終わることもあれば思わぬ副産物を生み出すこともあります。
重要なのは、死なない程度に未知への投資をし続けることです。
それは結局のところ社員の発想を停滞から救い、新しい発想でものごとに取り組めるよう刺激を与えるためです。
ソフトウェア会社が投資すべきたった3つのもの(2007年9月24日 shi3zの日記)
技術者の理想。これがないと、やってて楽しくないですよね。そもそも、ソフトウェアという分野を仕事に選んだこと自体が、これだったり。
安定した生活とか、そこそこ楽して高めの給料ほしかったら、頑張って資格とかとって、他の業種を選ぶ方がよいような。(実際は選んだことないし、選べるほど多才じゃなかったのが自分の場合ですが)
これって例えば、自分がトヨタよりホンダが好きな理由が、ここにあるような気がした。実際は、トヨタだって未知への投資はたくさんしているだろうけど、なんかイメージがね。より「お硬い」感じなんですよね。
でもってトヨタの話題。
トヨタカレンダーってご存知ですか(2007年9月24日 一般システムエンジニアの刻苦勉励)
トヨタが生産台数・販売台数で世界一になれた理由とは?(2007年09月25日 安藤怜のロンドン灯)
トヨタ自動車 利益2兆円生む「プチ北朝鮮」の実態(2007年9月21日 9:07 My News Japan)
日本のみならず世界的にもトップ集団に属する企業なだけに、視点が違えばいろいろな評価・評論があるけど、世の中の全ての会社がトヨタモデルでうまくいくとは限らない、ということと、いまは我が世の春を謳歌し、かつ日本にとっても主力産業の1つである自動車産業も、いずれはいまよりも沈むときが来るだろうから、それらにとって変われるくらいの産業を盛り上げておかないと、ヤバイんじゃないですか日本は、というある種ありがちな評論的感想を抱いてしまいました。
でもやっぱりトヨタに見習うべきは、一貫した現場主体、現場重視の姿勢なんでしょうね。
トヨタのどこを見習って、どこを見習わずに自分たちで独自に編みだすのか。
なんか、自分の経験してきたソフトウェア業界に限って言えば、もうそろそろ業界の主導権を、トヨタに代表される「高度成長期産業」パターンをつぶさに見てきた人たちから、Googleパターンを肌で感じている人たちに、移譲していくべきだと思いました・・・
ソフトウェアの生産性が、相も変わらず共通化とかフレームワーク化を主軸にして語られるとしたら、それって工業全盛期の、亡霊にとりつかれすぎてない?
(そうではない人たちも沢山いるのは知ってるけど、私が過去属していた重厚下請構造の頂点にいるSIerの経営者は結構硬直な人が多いと思うのであえて言ってみる)
ってのと、結局、ソフトウェア作りは頭脳労働の比率が高いので、より科学的に頭脳労働の効率化を追求していくことが必要なのかなあと。ガジェットだけじゃなくて、職場の物理的な色とか、温度とか、時間帯とかね。脳を活性化させるためのTIPSが、いろいろあると思うんですよね。
ソフトウェア業界でも、元気のいい会社、うまくいってる会社の典型的パターンとして、冒頭の紹介のような事例が増えると良い。そして自分もそのパターンを見習って世の中に貢献できるくらいの成功を手にしたいと思いますっていう結論。