日本のIT競争力は世界2位、英エコノミスト・グループ(2007年7月13日 @IT)
指標の算定には6つの評価軸からポイントを付け、計1~100点までとした。評価軸は、ITや通信のインフラの充実度、才能やスキルを持つ人材の量と質、知的財産権の保護、研究開発投資の程度、政府による産業政策が有効か、の6つ。
(中略)
2位は特許件数が多く私企業の研究開発が盛んと評価された日本で72.7点。日本は、ほかの評価軸ではトップ5にランクインしていないが、研究開発投資で 2位、3位の韓国や台湾に30点近い差を付ける大差の1位となっていることと、同分野が全体の4分の1の高い加重配点となっていることから総合上位に入った。
世界って言われても世界を知らないが、少なくとも自分の周囲を見るかぎり、評価の重みの妙を差し引いても、とても2位とは思えない雰囲気なんだけどなあ。
今いる界隈が相当低水準なのだろうか。
評価の6軸の内、国としての基盤やリソースの充実を示す5項目は得点が低く、民間企業の研究開発投資額だけが高いのは、この国が持つ脆弱性を表していると思います。本質的なIT競争力ではなく、金額のボリュームで計った場合は、高いという認識ですよね。悲しい。。。
そうですね。
ちなみに、各観点における、日本の位置どりは・・・
(open) business environment: 圏外(!)
IT infrastructure: 50pt強で17位。1位はスイスで90pt弱
Human capital: 65pt強で9位。1位は米国で95pt強
Legal environment: 80pt弱で18位。1位は米国で90pt強
R&D environment: 85pt弱で1位。2位は韓国で55pt強(つまり断トツ。4位の米国ともダブルスコア以上の差)
Support for IT industry development: 75pt強で18位。1位はデンマークで90pt弱
だそうです。
救いがあるとすればR&D environmentの基準のなかに特許数が含まれていることでしょうが、これも一方では「日本企業は小分けにしてたくさん特許出願する傾向があり、コストパフォーマンス的には疑問」といった意見がネット上にありました。
しかも日本が特許大国だとしてもその殆んどはソフトウェアとは関係の薄い分野。
どちらにせよバランスは悪そうですね。
また、言語の壁もあろうかと思いますが、(open) business environmentが圏外というのは分かっちゃいるけど衰退する護送船団みたいで、いかにもイヤな感じです。