36歳になって思う「プログラマ35歳定年説」(2007年11月20日 ITと人間の意外な関係)

 自分にとってのプログラミングは、感覚的には、建築会社に勤めている人が「趣味で木工アート家具つくってるんですよ」的な位置付けになりつつある。

 そして「自分のつくった家具を買ってくれる人がけっこう出てきたんですよ。自分の好きなことをやって、人様に喜んでもらって、ささやかな収入まで得られるなんて最高ですね」が目標。

 だから、そもそも定年という概念がないのだが、他人様からみたら既に定年している状態ってことになるのだろうと思う。実際、100%プログラマで収入を得ていた時期は、遠い過去だ。

 いま自分は、独立して個人会社を設立し、とあるSIerのPMおよび要件定義に参加している。

 結局、独立前に組み込まれていたSIerピラミッドの最たるところを担おうとしているわけだけど、会社員時代とは違って、選択の制約が少なく、持ち時間が多い。自分の意志で、1プロジェクトに専念できる。

 いかに自分の時間を効率よく使って、チーム全体を成功に導くか。

 そして、あけた時間では、もともと自分がSIerピラミッド構造から飛び出した理由「1年に1つでいいから、不特定の利用者に使ってもらえる、ソフトウェアなりサービスなりを自分で企画開発する」ということをやろうとしている。これも独立したからできる選択。会社員時代は、効率良く仕事をこなして時間を空けても、他人の仕事が押し込まれてくるだけだ。

 別に大儲けがしたいわけじゃない。ソフトウェアを作ることが好きであり、それが使われることによるフィードバックを得たいだけなので、趣味と言われても違和感がないかも知れない。ただ、やる以上は、サービス維持費くらいはきちんと稼げるものにしたいし、なかには他者と協業しながら育てていきたいと模索している企画もある。

 というわけで、いま自分の境遇は、仕切り、のち設計、ときどきプログラミング。

 他人のための仕事だが自分のノウハウが活かせる仕事に時間を割きつつも、好きな分野で自分のための仕事に時間を捻出して割り当てる。結果、どちらも「いかに無駄を省いて結果を出せるようにするか」に腐心する。

 いまは、自分的によいバランスであるように思う。