「オープンソース・ブログ構築ソフトの新版「WordPress 2.2」,ウィジェット統合やAtom準拠など」(2007年5月18日 ITPro)
オープンソースのブログ構築ソフトウエア「WordPress」を提供する団体WordPressは,同ソフトウエアの新版「WordPress 2.2」を公開した。WordPressのMatthew Mullenweg氏が米国時間5月16日に,同団体のブログへの投稿で明らかにしたもの。新版は,WordPressのWebサイトから無償でダウンロードできる。
WordPressは,オープンソースのスクリプト言語PHPとデータベースMySQLで開発したブログ構築ソフトウエア。GNU General Public License(GPL)を適用して提供している。4カ月前に公開した旧版のWordPress 2.1は,これまでに140万回ダウンロードされたという。
新版では,これまでプラグインとして提供していた各種ウィジェットのコードをWordPress本体と統合した。これにより,ブログ上に配置するパーツやコンテンツの位置などを,ドラッグ&ドロップ操作で調整できるようになった。
Atom 1.0準拠の更新情報フィードの配信機能と,Atomフィード発行用APIを新たに搭載した。またブログ・インポート機能も新版とし,米Googleのブログ・サービス「Blogger」からの記事/コメント取り込みに対応している。
そのほかには,プラグインおよびフィルタの高速化,米Apple製Webブラウザ「Safari」の将来版向けWYSIWYG用フックの追加,200件以上のバグ修正,開発者向け機能の強化などを施した。
ダウンロードは以下参照。
早速、アップグレードしてみた。
hibilog「WordPress 2.2超簡単アップデート」を参考に、WordPress2.2を2.1に上書きするのではなくて、WordPress2.2に2.1の必要なファイルだけを差分コピーするようにした。
(この際だから使わないプラグインやテーマを整理したく)
手順は以下のような感じ。
- DBバックアップ。MySQLのDumpでバックアップをとる。xrea.comの場合は管理ツールから一発でできるので楽。
- プラグインを全オフにしてから、wordpressディレクトリをリネーム。wordpress213とか適当にリネームする。
- ダウンロードした2.2版のwordpressをディレクトリごとアップロードする。
- 旧版のwordpressから、.htaccessとwp-config.phpを新版のwordpressにコピーする。
- ./wordpress/wp-admin/upgrade.phpをコールしてDBをアップグレードする。
- 旧版のwordpress/wp-content配下において、(1)themesディレクトリからは、使いたいテーマだけコピー(2)pluginsディレクトリからは、使いたいプラグインだけコピー(3)languagesとuploadsは、全てコピー
- 新wordpress上で、テーマを選択し、プラグインをオンにする
いまのところ困っているのは、2.2でWidgetsが標準装備になったらしいのだが、いま使っている「Tiga」での対応がおかしいみたいで、カスタマイズができない状態。調査中。
テーマをいろいろ変えてる人はWidgets絡みで不具合が出る可能性があるので、注意が必要と思われる。