Windows Vistaは、Windows MEと同じ道を辿るのではないかという仮説(2007年12月8日 IT’s Big Bang! — ITビジネスの宇宙的観察誌)
私は自分の企業の関連会社での機材導入サポートのようなこともしているのだが、この企業では新規導入のPCのOSに関する選択の希望を、ある程度自分で出すことができるにも関わらず、ほとんどの社員がVistaを選ばない。選ばないどころか、「必ずXPにしてほしい」と、但書がついて購入申請が回ることが多い。
・・・中略・・・
(1)XPに関してほとんど不満がない。
・・・中略・・・
(2)基本的操作環境を変えたくない。
・・・中略・・・
(3)重要アプリケーションがVista未対応
その仮説、この上なくすんなりと腑に落ちますorz.
MSも見誤ったよねえ・・・ここ数年はGoogleに翻弄されて本業を忘れフラフラし、今度はLinuxに翻弄されたのか3Dとか、そんな「MSのお得意様である企業ユーザ」が使わない、というかむしろ「そんなことにシステムリソース使うなよ。しかも操作方法を変えるなよ」というような、全く買い替え動機にならないような機能をウリにした挙句そっぽ向かれると。
資金回収手段が箱売りってのも、最早限界な気がするなあ。いっそSaaSよろしく、毎年ライセンス料として徴収し、小幅改良を毎年提供する、というモデルに転換したほうがよろしくないか?
別にOffice機能そのものをネット上で実現しなくても、今まで通り「インストーラでインストールする形態」で売りつつ、ライセンス代金は毎年に分割して徴収するとか・・・一発5万円のOfficeを5年間使ったとして、毎年にすると1万円/年。毎月800円強/月。ということは40円強/日。そう考えると無料のOOoにはかなわなくとも、そこそこ安いじゃんOfficeって。特に企業としてみたら実質無料みたいなもんですよね。しかも企業だと、毎年定額だったらなおのこと無問題では?
回収スパンが「数年おき」だから必要額も大きくなって、なんか見た目「劇的に進化!」みたいな機能をつけないとウリにならないっていう・・・そりゃ中の人も大変だよね。開発も試験も「またイチからやるのかよ~」ってな感じで。
どうやら、MSが乗り遅れているのは、機能実装レベルがどうとか、アプリの提供形態がどうとか、というよりも、資金回収モデルのような気がしてきた。
参考記事1:ニュースにならないニュースが多いVista
参考記事2:Googleがまだ若かりしころ、MSが構想した仕組みがいまブレイク。MSよ、迷いを断ち切れ!
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