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 小説原作を、古くは「セブン」、最近だと「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」や「ソーシャル・ネットワーク」なんかを撮った監督、デヴィッド・フィンチャーが映画化。

 俳優陣はというと、

  • ベン・アフレック・・・妻が失踪した不幸な夫か?あるいは妻を殺した張本人なのか?ということなんだけど、アメリカのクソ田舎にいるノンキで人の良いあんちゃんオーラがハンパない(割とどの映画でも!)ため、ある意味、この配役に適任なのか、あるいは。
  • ロザムンド・パイク・・・失踪する妻の役。この映画はこの人のおかげでストーリー以上の怖さが倍増してるね。いろんな賞を取りまくってるみたいだが納得。この人の演技がどう良いかを書くと即ネタバレにつながるので、あまり書かないことにするが、このオネエチャンの演技を観るだけでも、この映画の価値の半分くらいはありそう。
  • ニール・パトリック・ハリス・・・妻の学生時代の同級生。この人は、大好きな映画で円盤がすり切れるほど観たスターシップ・トゥルーパーズにチョイ役で出てきて以来、あまり映画では見かけなかったのだが、やっぱり今作も引き立て役だったし、役へのハマり方もテンプレすぎて、ちと物足りない。もっと突き抜けた感じの演技がほしいところ。
  • キャリー・クーン・・・夫の双子の妹役。まったく知らない女優ですが、意外といいんだなこれが。
  • キム・ディケンズ・・・刑事役。手堅い演技です。

 ほかに、弁護士とか、メディアで妻の捜索を呼びかける展開なのでメディア関係の人とか、色々出てくるのだが、だいたい無難な感じなので省略。

 映画の内容といえば、ミステリーというよりサスペンス的な展開であり、セブンほどではないにせよ割とどんよりする鬱ラストなのだが、この手のストーリーはこの監督の得意分野という感じ。

 小説は未読なのでどのようにアレンジしたかは分からないが、映画の展開上、途中で読めてしまう感はあり、ちょっとダレ気味ではある。しかしドキドキ感は減衰しないまま最後まで楽しめるテンポ。ラスト近辺で途中のダレを一気に引き締める見せ場が到来。撮るのは上手いよねやっぱり。

 この映画は、映像と音が秀逸である。川の描写なんて画を観ただけでミスティック・リバーなみに鬱を感じるし、ラスト近辺の見せ場を盛り上げる効果音など、音の使い方が王道でよろしい。

 冷静に考えると?なところも多々あるのだが、映像と音響を駆使した監督の力量と、ロザムンド・パイクの突き抜けた演技で、ミステリー・サスペンスとして成立させてしまうイキオイを感じる映画である。