NHK教育テレビ。22:50から10分間の番組で「視点・論点」という番組をやっている。
(たしかNHK総合テレビでも明け方近くに再放送をしているはず)
これがなかなか興味深い。
内容は、学者などの知識人が出てきて、さまざまな社会問題についての提言を視聴者に向かって話すというものなのだが、NHKとは思えぬ鋭い切れ味がある。(勿論、テーマや話し手によりバラつきはあるが)
たぶん、プライムタイムのニュース特集というわけではないし、時間も10分という短時間なので、NHKにしては割と過激な提言になっていると思うのだが問題になりにくいのだろう。(もしくは、視聴者が少ない?)
がっつり時間をとって、取材も豊富に行って、それなりに編集もがんばり、ゴールデンタイム近辺で放送するような番組が「論文」だとすれば、この番組はまさにコラムとかblogエントリみたいな位置づけに見える。
だから内容も、割と賛否両論あるような提言になっていることが多い。これは食いつきやすいコンテンツである気がするのだが。
ネット上にある「解説委員室」というホンモノ?のblogに番組内容を連動させたりしているみたいだが、YouTubeにもけっこうアップされているので、特に社会問題を扱うブロガー諸氏には使いでのある素材だと思うが、見かけない。
やはりネット住民でこの番組を見ている人は少ないのだろうか。それとも、ネットの過激な言論になれた諸氏からすれば、むしろこれでも内容が無難すぎるということなのか?