出来すぎの3連勝。今日以降9月も含めて、反動の失速が心配にすらなってくるほどの好調ぶりである。
中田投手が粘りの投球で7回1失点。相変わらず球は暴れていたが、要所ではベテランの意地を見せた。
この試合の焦点は内容そのものよりも、ライオンズのエース菊池雄星投手に対する初球違反投球のジャッジだろう。
その判定だけがきっかけというわけでもないだろうが、菊池投手は打ち込まれて、試合は早々に大勢が決してしまった。
菊池投手は、先日のイーグルス戦でも同じ指摘を受けていた。
ライオンズ関係者やライオンズファンはもとより、ライオンズ以外の野球関係者やファンの間でも、「何故今?」という指摘があるのは、まあ分かる。
野球解説者の岩本勉氏によれば、今までのグレーゾーンを早期に是正してこなかった審判団の問題もあるかも知れないが、プロ野球選手としては、審判のジャッジがそうであるならばそれに対応して疑わしい行為は避けるよう工夫していく必要があるだろうということだ。自分も同感である。
岩本勉氏はファイターズ戦中継の解説陣のなかではファイターズへの無条件賛美がない(それでも当然ファイターズ贔屓ではあるが)ので、割と好きだ。
菊池投手のケースでは、ライオンズ側としては春先のキャンプ時に確認してOKをもらっていたということだが、春先から現在に至るまで、当時はOKでも今は二段モーションと取られても仕方がないようなフォームに変化してきているのが検証されている。
検証動画:
というわけで少なくとも現在のフォームは違反ということなのだろう。じゃあ何故もっと前から違反判定しないのか、とか、他チームでも違反投球フォームの投手がいるのでは?といった不平が出てくるのは当然と思うので、やっぱり審判団としては、最近になって判定基準を変えたのならば全体に向けての説明くらいはするべきだろうと思う。この問題、日曜日にまたハリさんが喝!を入れるんだろうなあ。
結果は最高であったが、ちょっとわだかまりの残る試合であった。
スポナビ結果
2017-08-25 追記:
NPB、菊池雄星2段モーションは事前に複数回注意 (2017-08-25 16:17)
日本野球機構(NPB)の友寄正人審判長は25日、西武菊池雄星投手の2段モーションによる反則投球について、事前に複数回注意を行っていた経緯を明らかにした。
キャンプやシーズン序盤の投球フォームには問題がなく「4月、5月、6月はきれいなモーション。ちょっと変わりかけたのは6月の中旬ぐらい。7月に入ってはじめて審判からちょっと段が激しくなっていると報告がありました」と説明。審判団で会議を行って情報を共有し、7月下旬にはZOZOマリンスタジアムで西武側に伝えたという。
最初に反則投球を宣告したのは17日の楽天戦。「反則投球は1回ではなくて2回表に取られている。1回表の投球を見て、球審は危ないと本人に注意したそうです」と、改善が見られなかったための結果だったとした。
24日のソフトバンク戦では、菊池は1回の初球に二段モーションを宣告された。
友寄審判長は「注意は何回もしています。なぜ今の時期か、じゃなくて、少しずつ悪くなってきているから今の時期。4月、5月、6月と変わっていることは明らかなので」と説明した。
ということらしい。菊池投手、頑張れ。