ヤフオクで衝動買いした。
職場のLANがなんか調子悪いのを、安物16ポートHUBのせいだと仮定してみたという公私混同なのだが、実のところは、仕事がくそ忙しいので、買い物によるストレス発散である。(だからといってスイッチを買うのはなんかおかしいと自分でも思うのだがこうした小物が好きなんだから仕方がない)
日本はブロードバンド大国になったのに、エッジ側ネットワーク機器の分野では国産で見るべき製品がすくないような気がする。(じゃあCiscoがずば抜けて良いかというと、それはそれでまた単なるブランド志向なわけだが)
市場としてあまりおいしくないんだろうか?
パラダイス鎖国という本に、その辺りを考察している部分があります。一つはデジタルチープ革命で中韓に勝てなくなったこと、もう一つは国際調達問題でNTTが貿易摩擦の矢面に立った時代があり、関連する企業がグローバルに製品を供給することにネガティブになったことなどが挙げられています。面白い本ですよ。
パラダイス鎖国は、中島さんの本とともに読みました。(対談があったり、プロモーションもタイアップしていたので)
確かに面白いし、いろいろ考えさせられることは考えさせられるのですが、グローバルどころか国際的に名が知られた企業が国内に数えるほどしかない国々がほとんどである状況のなかで、日本という国は相当に恵まれていて、そのうえ何を渇望しているのだろうか、といったことも感じたりしています。
あと、国が一流でも、自分や自分のまわりが二流だったら、逆のほうがいいなと。
コンサルの人たちはアナロジーやカテゴライズや物事をマクロ化して見るのがうまいなとは思うのですが、自分としては、グローバルだのイノベーションだのといった視点からまるで離れていても業界では一目置かれてしまう職人に、どちらかというとシンパシーを感じます。
というわけで、私は中島さんの本のほうが、自分が歩んできたPCソフトウェアの世界の話もたくさん語られていることもあって、面白かったです。
まあ、グローバルでなくても、内需で十分食っていけるし、日本は快適だよね、というのがそもそもの発端だと思います。その恵まれた環境でも拭いきれない危機感があるんじゃないでしょうかね?イノベーションは一日にして生まれるものではないですし、競争力が決定的に落ちてから何とかなるものでもないと思います。個人の感じ方と、少し俯瞰したときの見え方は、かなり違っているように感じます。見る角度も見え方も、そして何をベンチマークとするかも人それぞれなので、何とも言えませんが、職人とイノベーションはどちらもサステナビリティに必要な条件だと思います。
私は個人視点に傾斜しすぎているのでしょうかね?日本がどうにかなっちゃったとしても私と私の周りがオッケーならそれでいいかな、なんて近視眼な発想になっちゃってるんですよね最近。
極めてまっとうな視点だと思います。自分と自分の周りが何とかならないと、他は何ともならないので。私も同じです。以前に仰ってたWelcome Japan!的な発想が、この本の中で言っている「軽やかなるグローバル化」を意味しているのだと思うので、こういったコンサルタントの言葉は、頭の整理に役立ちます。逆に言えばその程度と私は捉えています。
Monster Iconが変わりましたね!
頭の整理程度っていうのはその通りですね。コンサルは客が考えるためのヒントを与えるのが任務ってことでしょうか。何にせよ一冊の本が書けるというのはその機会の会得も含めて才能だよなあ。