KRAFTWEAK:泣きのテクノサウンドに酔いしれる

投稿者: | 2007年4月27日

Computer World

 部屋を片付けていたらKRAFTWEAKのCDが出てきたので久々に聞いてみる。

 黎明期のテクノと言えば、日本だとYMOが有名だが、テクノの先駆けと言えば、この人たちだということらしい。

 けっこう初期のサウンド(Radio Activityなど)は常人を寄せ付けないというか、前衛アートの域で、ポップではないが、この「COMPUTER WORLD」というアルバムはキャッチーで、かつポップだ。

 それでもYMOの音作りと比べて、より原始の状態に近いというか、ピコピコ度合いが強いというか、デジタル音そのものが散漫に響く曲が多い。その絶妙な音の「間」が、ワビサビに近い泣きを誘うのだ。

 ボーカルも何となく脱力的で、何ともいえない哀愁が漂っていたりする。

 当時のコンピュータの受け取られ方として、無機質で虚無的な印象が今よりも強かったんだろうな~と曲調から考えさせられたり。

 話しが変わるけど、映画「ソードフィッシュ」のクラブシーンでガンガンかかっている「Trans-Europe Express」がメチャかっこいい。

 この映画「ソードフィッシュ」は元クラッカーがテロ戦争に巻き込まれる物語で、ジョン・トラボルタは言わずもがな、ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー、ドン・チードルといった今や人気の高い個性派俳優達が競演している佳作である。

 コンピュータソフトウェアに関わる身として技術考証的に観たら「ありえないだろ!それは!」の連続だけど、エンターテイメントとしては素直に面白い。

 ハリウッド的クライム・アクション映画が好きな人にはお薦めしたい。

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