Windows Vista 以降、Windows ヘルプ (WinHlp32.exe) プログラムが Windows オペレーティング システムに含まれない(文書番号:917607)

まじすか。

流石にもう旧形式ヘルプファイルのAPも減ってきた、あるいは絶滅促進、という判断なのか。

旧形式ヘルプ(.hlpファイル)を表示するためのAP「WinHlp32.exe」は、ダウンロードができるものの、一度ライセンスチェックツールを起動して、ダウンロード用のコードを入手し、そのコードをダウンロード用ページに入力して、ダウンロードするっていう感じ。ご苦労様です。

Vistaでは他にも、さりげなく16bit版DOSアプリにおける「日本語独自機能が消える」らしい。
こちらは流石に困る人は少ない(Vzファンくらいか?)と思われるけど、ヘルプファイルの問題は、面倒なことになる人が多いような気がする。

個人で使う分にはいいけど、企業用に独自開発したAPで、ご丁寧にヘルプファイルを作ってあげちゃったりしているシステムは、こんなところでもVista移行のハードルがある。VB6とかまだまだ現役で使っちゃってる受託開発組はご注意を。
#VB6でもCHM形式って作れたっけ?

VB6時代のテクノロジーはそろそろオープンソース&ライセンスフリーにしてほしい。なんて叶わぬ願いを抱きつつ、未だに旧形式ヘルプを持つような老舗APを使う日々。

IT業界不人気の理由は? 現役学生が語るそのネガティブイメージ(2007年10月31日 @IT)

IPAフォーラム2007で討論してきた(2007年11月1日 東大MOT学生の奮闘記)

本件、すでにネット界隈では炭火っぽく燃えていて「今更」感アリアリだが、流行には乗っておきたい性分なので、このイベント自体、壮大な釣り企画?とも勘ぐりつつ、感じるままに駄文を散文してみる。

テーマは「IT産業は学生からの人気を回復できるのか」。びっくり。テーマから既にネガティブ表現で、開始0秒で負け決定。

学生さん可哀想に。さぞ消化不良だったろうなあ。
やっぱり「大人」チームで呼ぶべきは、現役ラインか、あるいは5万歩ゆずって経営層を呼ぶとしても、次の次くらいの社長候補を持ってくるべきだよね。

あと、この面子でもって「IT業界」っていうまとめ方に、すごくひっかかりを感じる。
今回の議論、Yahoo!や楽天、MicrosoftやOracle、Google、HPなどを呼んだら、結果は全く違ったのでは?ていうか、重層下請構造組でなくて、「ネットのあちら組」か外資であれば、どこであってもそこそこ人気あるんじゃない?

学生さんにすら、今回の「大人」チームは「いわゆるSIer」であって、IT業界代表というわけじゃないのでは?なんてつっこみを入れられてしまうくらいだから、やっぱり企画側の「練り」不足と、メディア記事の「考察」不足を感じるな。もしくは記事表現の問題か。

どっちみち、ここで言う「IT業界」が何を指しているにせよ、ITに関係する仕事の人気が落ちても自分は困らない、どころか、競争相手が減って嬉しいかもしれない。むしろ人気がないままでいてくれ。人不足であるほうが無駄な独自開発が減って、マクロで見てもプラスかもよ?

これからは農業・漁業とか、医療、教育の制度改革・問題改善をして、そっちに人材を流そうよ。
弱い、を通り越してヤバイって感じですよね。これらの分野。ITをもっともっと活用すべきところがありそうな気がするよ。

でも国が資金を準備すると、すぐSIerが出てくるんだよなあ。事業の運営や制度設計からシステム構築だけ切り離すっていう、この日本国伝統の「ユーザ-SIer垂直分業体制」自体、なんとかならんのだろうか?
命を削って、いくら素晴らしいSIをしても、ベースの運営や制度設計がかみ合わず、じゃあ、ねえ・・・なんていうか、loss-lossですよ。

2007年11月3日追記:

こんな風に盛り上がってます。みなつっこみたくてうずうずしてんのね。座談会とかしたら叡智が出るかは別としてカナリ盛り上がりそうだなあ。もちろんアルコールありで。まじめな議論はシラフが信条だけど、この議題は飲まなきゃ言えないこともありそうだし。

IT業界のネガティブイメージ(2007年11月2日 カレーなる辛口Javaな転職日記)
SIer業界は別に危機感など抱いていない(2007年11月3日 眠る開発屋blog)
IPAフォーラム2007の件(2007年11月3日 GoTheDistance)
IT業界を不人気にした重鎮たちの大罪(2007年11月3日 CNET Japan blog – インフラコンサルティングの最前線)

2007年11月4日追記:

だってIPAですから…(2007年11月3日 masayangの日記(ピスト通勤他)

つっこみTHANXです! 「IPA主催である限り、重層下請構造組以外は呼べない」www&orz.
やっぱ、そうかあ・・・昔「あそこのドキュメント要求は異常」と先輩が嘆いていたっけ。国の出先機関だもんね->IPA。
民間投資の仕組みが貧弱すぎるんだろうなJapan。円天に1,000億円も集まるのに、なんか間違ってるよJapan。

2007年11月5日追記:

「本当はユメのあるIT産業」を伝えようぜ(2007年11月5日 雑種路線でいこう)
人気ハッカーもたじたじ IT業界大人気の理由は?現役学生が語るそのポジティブイメージ(2007年11月5日 小野和俊のブログ)

まいりました。見事な切り返し。
斜に構えて、揚げ足とりな自分を反省します。ごめんなさい。
「ポジティブな未来を語るイベント」に呼ばれるくらいの奴になれるよう、がんばる。

2007年11月6日追記:

もはや単なるブクマと化しているが、追記を続ける。

若い人に人気のない産業は減衰する(2007年11月4日 ユメのチカラ)
イメージを形にできない人は減衰する(2007年11月6日 404 Blog Not Found)
問題は3Kではなく(2007年11月5日 雑種路線でいこう)
他人の人生に口を出す気は毛頭ないけども(2007年11月5日 ナマケログ)

ビジョンを語る必要があるのは誰か?若者に一番近い現場先輩社員なのかもね。しかも言葉だけじゃなく成果を見せて。
よく若いときに「会社は」って愚痴る、その「会社」っていうものを形作っているのは、直属の上司や先輩達の言動だもんね。別に社長っていうわけじゃない。

現場は、自分の夢を実現するにはどうすればいいかポジティブに考えて、とにかくイメージを形にすべく手を動かせ、と。
語る以前に、そうした自分の具現化したものを見せていくことが重要であると認識しました。

2007年11月7日追記:

まだまだ延焼中。新たな投稿にするのも気がひけるので、追記形式を続ける。

じょうずな討論会のやり方(2007年11月5日 Life is beautiful)
#確かに。モノの見方に感心する。

優秀なエンジニアは「入社時のスキルを問わない会社」には就職してはいけない(2007年11月5日 Life is beautiful)
#日経BPなんかがやってる「大手ベンダーランキング」ではなくて、本当に小さくても実力のあるベンチャーもふくめた「一覧表」が必要かも知れない。でもそれを作れるのは大手。大手は大手の不利になることはしたくない。結局は資本家と市民の階層が隠然と存在していることが障壁?

「IT業界就職不人気」の怪(2007年11月6日 切込隊長BLOG(ブログ))
追記:「7K」というのがあるらしい(2007年11月6日 切込隊長BLOG(ブログ))
#デジタル土方orz. ならば日当制もあったりすると・・・

IT業界に就職するという言葉の違和感とか不人気を気にかける無意味さ加減とか。(2007年11月6日 Junnama Online (Mirror))
#できる奴はさっさと帰ってたね自分の経験上。一方で「生活残業」って公言する奴もいたり。玉石混淆が実際かな月並だけど

出世競争と受験戦争(2007年11月7日 蒼と碧の幻想)
#あはは確かに。会社の主要事業=「重鎮の製造(出世競争)」といったところか

Social Change starts with YOU!(2007年11月6日 yojik no life)
#同感。まず自分と自分の周りからですね

てか、ほんとに「こうして各人に考えさせること」を狙った深謀遠慮な企画だったら企画者スゲー!「釣り」企画としては高得点!
なんだけどな。

2007年11月11日追記:

スゲー!ほんとに炭火みたいにまだ燃えてるぞ。

ニッポンのSEよ、蜂起せよ(2007年11月10日 雑種路線でいこう)
#「労働に見合う対価を得る」には実力や実績のほかに、いくばくかのアピール能力やツッコミ耐性が必要だが、そのあたりで奥手というかナイーブというかシャイというか、要するに一言で終わらせるとコミュニケーション力なんだろうけど。

ニッポンIT業界絶望論(2007年11月9日 Kenn’s Clairvoyance)
費用対効果(2007年11月10日 眠る開発屋blog)
#人手をかけたほうが儲かるというSIerの大矛盾。ツールやネットの進化により、ユーザに気づかれ始める「ハリボテ、費用ふっかけ、ボクたちいないと困るんじゃないの?的な脅し」ビジネスモデル。

IT業界進化論: 絶望する前に”SIer 2.0”を目指せ(2007年11月10日 インフラコンサルティングの最前線)
#言いたいことは分かるが、江島さんが問いかけている相手と、吉澤さんが問いかけている相手が、異なっている気がする。前者は学生や若手技術者への内容となっているが、吉澤さんのは幹部や経営層に言うべき内容になっている。blog読んで「よし!分かった!」と方向転換できる経営者や幹部であれば、既に実行しているし、いま転換できていない経営者は、CNETのblogを読んでいないだろうきっと。

”SIer 2.0”ねぇ(2007年11月11日 眠る開発屋blog)
#「なんでもやろうとするからダメでもう少し専門業務に特化したSIer」そうなんですよね。SIerって名乗った瞬間に「IT総合商社化」してしまう辛さ。自分も過去に、自分がいた会社(SIerの直参舎弟レベル数百名規模)を、なにか専業分野を持つ10~50名、多くとも100名以下の会社群に「分離・再起業」させていくことによる、ブレイクスルーを夢想した時期がありました。しかし、それを主体的に実行するには、実績も、実力も、忍耐力も、愛社精神すらも、全てが不足していた。そのあげくに自分だけ足抜けをしてしまいました。我ながら未熟。

2007年11月12日追記:

「投稿」じゃなくて「ページ」にすれば良かったこのエントリ。

吠える方向が違うんだよ(2007年11月11日 おごちゃんの雑文)
#「社会そのものをhackしろ!」いい言葉だ。

アジる資格(2007年11月12日 眠る開発屋blog)
#どっちにしろ、発言の裏付けとして、その人なりの行動(結果)を見せていく必要はありますよね。それで情報の受け手はその情報が信頼に足るかどうか、手本にすべきことかどうか、を判断していくと。ほんとネットって、弱肉強食なんだなあ。

SIer2.0とレバレッジド・プログラマー(2007年11月12日 福井プログラマー生活向上委員会)
レバレッジの効く仕事をする(2007年11月10日 arclamp.jp アークランプ)
#やっぱり、いわゆるSIer人たちと、江島さんらのような商売の人たちが、会話を成立させるには限度があると思った。「IT業界、IT産業」というあやしげな包括的キーワードで、なんか外部のあまり知らない人たちから見ると同じ世界の住人という風に見えてしまうところがいけない。両者は、建築業と小売業、みたいに、決定的に分野が違っているような気がする。実際、SIerピラミッドにおける人材に関する需要と供給のバランスが妥当なのかどうか?(妥当でないとしたら何か構造的な欠陥か支配者達の意図が働いているのだろう)はさておき、どっちも必要な仕事だと思うし、これからも共存していくのだろう。SIerという言葉の対義語的に、何か言葉をつくったらどうですかねえ。なんだろう?”Service Developer”とか?

2007年11月13日追記:

なかなか目が離せない展開。

その実例ですが何か?(Re: プログラマーの未来 – カレーなる辛口Javaな転職日記)(2007年11月13日 atsushifxの七転八倒)
#技術力UPの環境は自分主体で確保しろと。資本主義の権化たる会社からの「無償の愛」を期待してはいけないということですな。

ニッポンIT業界絶望論と言う記事(と元々気になってた記事も)(2007年11月12日 [NOZAKI.COM] – edge of the future -)
#今回の一連の記事を読んでもらって、再度SIerの重鎮に何か書くなり話すなりしてほしいなあ。でないと、お互いに明後日の方向を向いて叫んでいる状態から脱皮できない気がする
>Re:じゃ自分は化粧しないので6Kか:ところでIT業界というのはどの業界?(2007年11月14日 [NOZAKI.COM] – edge of the future -)
>>自分の反応は、本記事に2007年11月14日追記しました

日本はIT革命に失敗した(2007年11月12日 @オドロクためごろ~う)
#そうっすねえ・・・まあでもこの「とてつもない日本」は産業革命だって後発だったわけだし、なんとかなるんじゃないですかねえ。とりあえず悪びれずに楽しくて儲かるところに集まっていきましょう我々は。そしたらSIerも自然淘汰されるでしょうきっと

希望は突然やってくる(2007年11月12日 Kenn’s Clairvoyance)
#「ニッポンIT業界絶望論」が「裏」だとすれば「表」記事。(どっちが「表」かは読み手次第) しかしCNETのTB参照はUIが使いにくいな

>自分の置かれている状況を正当化したがるバイアス(2007年11月13日 二十代は模索のときブログ)
>会社と人(2007年11月13日 soulram’s weblog)
>優秀なエンジニアならやってくる(Re: 希望は突然やってくる)(2007年11月13日 atsushifxの七転八倒)
#「希望は突然やってくる」へのTB群。概ね発展的に捉えている。やっぱり「類は友を呼ぶ」ので前向きになるには前向き(批判で始まっても建設的な提言や宣言で終わる)なことを言ったほうがいいっていう好例だな

 これって思い返すと、学生の立場からみたSIerっていう話から始まったんだよなあ。
 
 若いときに何を選び、何をするのか?については、まだ経験に乏しい時期は、希望=自分の理想、以上。だったりするけど、そのうち、いろいろ衝突して突きとばされたり抑え込まれたりして、だんだん経験を積んでくると、自分の理想につながる第1段階としてまずこれを・・・って感じになる。つまり理想への階段の作り方を学ぶ。
(あるいは、理想そのものが変質するか・・・妥協しまくって階段の二段目あたりが理想になっちゃう人もいるだろう。しかしそれも一つの道だ)

 もひとつ例えるなら、より満足するには、前戯にどんだけ手間暇をかけるか、っていう。ロクな前戯もせずに「良くなかった」とか言うのはある意味「若い」ってことかもな。相手に「お前が悪い」って一方的にいうのは簡単だけど、それが煮詰まれば別れるしかないし、それで終わったらテクは伸びないままだ。

 というわけで、どんな会社に入っても、乗り換えるのは一通りやってみてからで遅くはない気もするが、どこで見切るかはその人次第。世の中に、万人がホレる「いい女」が存在しないのと一緒でしょ。っていうか、色恋沙汰よりよっぽどドライになれる分、簡単だよな。

2007年11月14日追記:

Re:じゃ自分は化粧しないので6Kか:ところでIT業界というのはどの業界?(2007年11月14日 [NOZAKI.COM] – edge of the future -)

 ご指摘ありがとうございます。「そもそも合うわけない」「業界関係者が愚痴を言い合ってる暇があるなら、他にやれる事を探す生き方」は同感で、最初の自分のエントリにおける物言いも、これって愚痴だよなあ、とは思います。(なので同じエントリ内で反省)

 ただ、愚痴に近いレベルから始まるけど、今回の議論のように、何人かから「そうはいっても始まらねーからこう考えてみようぜ」といった話が出てくる、ということはアリだと思うんですよね。
 そうした「後ろ向き→前向き」の変化は、今回、ずっと話を追ってみて実感しました。先のエントリでも、「希望は突然やってくる」で終わらせてるのは、多少意図を持って並べてみました。

 それと、自分が、「何か書くなり話すなり」と書いたのは、「いまネットで言い合ってる愚痴+α」について、IPAイベントでパネリストやったSIerの重鎮自身が、何か感じるところがあったら表に出してほしいという意味です。自分の文章表現がまずかった。日本語って、難しいです。

 きっと重鎮の皆さんは「そんなのオレ達が若いころも散々言ってたよ。でもなあ・・・こういう考え方もあるだろ?」なんてことを言いたいのではないかと思ったんですが、それもやっぱり無理なのかなあ。

 自分らは無視でもいいけど、少なくとも最初の東大生の参加者の話には、何かフィードバックしてほしいと思いました。
 本日時点での彼の日記は、更新されていないのでフィードバックはたぶんないのでしょう。彼の真摯な問題提起に対して、当事者のSIer重鎮から何か返事があったとしたら、SIerも評価が少し上がると思うんだけどなあ。

◆◆◆

関連記事1:たしかに本当の大変化はこれから始まるのかもしれない。でもその前に大崩壊が
関連記事2:重層下請け構造のなかから見た、周囲の変化と不変化
関連記事3:いっそ壊滅してみる?
関連記事4:SIer、IT業界構造:一連の記事をツリーっぽく並べました

参加しましたよ「群衆の叡智サミット2007」最前列で。

なぜかこういう場では最前列が空いている。
視力が弱めなのに、割と時間ギリギリ行動な自分としては、ありがたい傾向。

議論に尻切れ感というか、消化不良感がありつつも、示唆が散りばめられた、良い内容でした。
それにしても、消化不良が次への行動の源泉だ、ってのは絶妙な殺し文句ですね。

で、感想。

  • WoCを成立せしめる条件として「独立性」というものがあるわけだが、それは他人同士の独立だけではなくて、自分自身、例えば、このリアルワールドにおいてある特定の立場を持った自分、過去の自分(の言動)、からの独立ということもキーになってきそうな気がした。
    もちろん自分の所業をチャラにして完全に独立というわけではなくて、素の自分をバックグラウンドにしながらも、目の前に課せられた問題に対しては、バイアスをかけないで考えてみる、という意味で、ネットというのは地理的・時間的な制約を飛び越えるのみならず、リアルを目の前にして立往生しがちな自分から半分幽体離脱した、しがらみから開放された状態をも感じやすい環境ということであり、群衆の叡智を実現するプラットフォームとしては今のところ有効に活用しうる可能性を秘めているということか。
    しかし、その開放感がまた「感情の開放」を誘発したり、「水は低位に流れる」誘惑の源泉でもあるわけだが
  • 山崎晴可「群衆の叡智を、feel(感じる)と仮説している。「統計と集合知の違い:thinkとfeel(仮説)」。統計はthink的であり、論理的なところは長所だが、予断があり、制御・操作が容易であるという短所を持つ。集合知はfeel的であり、非論理的なところが短所であるが、実体あり(空でない集合)、制御の困難(操作が難しい)、という長所があると考える。企業において集合知が受け入れづらい理由として、会社組織は、thinkの階層構造である。健全な組織ほど、thinkの親和性は高い。」・・・目から鱗。
    「企業における集合知」問題の核心をついている。一般的に企業というものは大企業であればあるほど多くの人の集合であり、各人のfeelが野放図に発揮されないための足かせとして組織化をしているわけで、feelを大組織に取り込むためには、いままでの組織論というか会社の形態そのものを根本的に変えないと難しい気もしてくる。
    ただ「この魚は食えると思うか?」という問いのように、マズローの欲求段階で言えば最下層に位置するような問題であれば直感的にfeelを発揮できるが、問題の論点が欲求段階の階段を登るごとに、feelだけでは真っ当な答を出せなくて、それなりの知識を以ってthinkしなければ、よりよいfeelもできない、たとえfeelしたとしても本当に実感したかったことからかけ離れてしまう、とも感じる。
    IBMの事例(PDF形式):やっぱりIBMは巧いなあ
  • 各個人が、自らの意見や知恵を群衆に向かって差し出しうる条件として、各個人に対するなんらかのインセンティブが必要であることは自明だが、ここでいう各個人という言葉の指すものが、「生存」や「安全」を脅かされる立場の個人であれば、「生存」や「安全」が確保できるための「情報(または金銭等、なんらかの実体)」になろうし、「生存」と「安全」をある程度の見通しで確約され「親和」や「自我」を求める立場であれば「仲間の存在」や「称賛のフィードバック」といった「情報(または金銭等、なんらかの実体)」がインセンティブとなろう。
    つまり明日生きる術もなく苦しんでいる人たちがたくさんいるなかで、マズローの欲求段階において「上の段」にいる人たちがすべきことが、自分たちと「同じ段」にいる「叡智を出しうる群衆」の母数を増やすことだとすれば、「下の段」にいる人たちがどうしたら「上の段」により多くあがれるのか、を考え実践すべきである・・・ということを、自分自身が「上の段」にあがろうと努力すると同時に、忘れずにいたい。
    「この地球上で相対的に裕福で平和であると言えるこの日本に住んでいる恵まれた我々は群衆の叡智を他に伝える義務があると思う」という兼元謙任氏の言葉を、称賛する
  • 兼元謙任「Q&Aでの「ありがとう」を会社の指標にしようとしているが、株主にはなかなか響きづらい」・・・この言葉には、欧米人の論理でこの世界を牛耳ってきた資本主義の具現化たる「株式会社」というものに対する問題提起であるような気がして、非常に興味を覚える。
    金で買えないものをたくさん持つというのが、本当の裕福であり、これから求められることなのだと、我ながら自分の境遇を棚にあげて青臭いなとは思いつつも、そう信じたい。
    自分が老いたときには年金だって、この国すらどうなっているのか分からない今、信念を曲げてまで金に執着し長生きしたってろくなことにはならないと思う
  • オープンソースの話。三浦広志「どちらかというとthinkでOSSに取り組んできたが、パッション(feel)のある人たちにどうしてもかなわない」実感のこもった、いいカミングアウトだった。
    この日本のSI業界の頂点に君臨するNTTデータすら、悩んでいる。
    いやむしろ頂点だからこそ、悩みも大きいのかも知れない。この問題は、SIerの抱える根元的な問題にも通ずるものがある気がしている。
    高木浩光「どういうOSSプロジェクトが成功するか?みんなが「こういうものが必要だ」と思っているものでないと、ソースコードをオープンにしたからといって成功するわけではない」だが一方で、多くのOSSは企業から参加した開発者に少なからず依存しているという現実。
    ということで、過去から連綿と繰り返されてきた我々システム屋の独りよがり(単独SIer内という意味でも、SIer界隈の業界内で閉じていると言う意味でも)の暴走にたいして、本当のユーザニーズが生み出した対抗策がOSSなのだとすれば、企業とOSSコミュニティどちらにとっても、現在の状況は皮肉であるが、どうにかして乗り越えていくべき壁であると再認識した
  • OSSは誰が責任を持って直すか?という問いについて・・・商用ソフトウェアであっても、OSSであっても、どちらも最後はユーザ自身に責任がある。だとしたら、ソースコードがユーザの手中にあること自体が重要なのだろう
  • 「群衆の叡智はプライスレス」・・・小飼弾「叡智自体は0円。何かを知っていること自体に価格はつかない。叡智の価格はマクドナルドのスマイルと同じ。その叡智・知識を用いて行動して初めて価値というものが生まれる」「群衆の叡智の価格は0円のままにしておいたほうがよい。価格をつけた瞬間に所有する・しない、誰がどれだけ持っている、という話になり、群衆の叡智として使いづらくなる」目が覚めますいつもながら。#追記:ご本人から「主張まとめ」があったんでリンクしときます。→「叡智の値段
    叡智を集めて公開しないという非対称性、叡智の循環をせき止めることで重大な価値(権力、利権)を生むということを、もっとも良く知っているのが高級官僚や大企業のトップなのだろうきっと。そういう流れに乗っていない別の世界でネットを利用して群衆の叡智が集まり、せき止められることなく循環して、人々の行動の源泉になっていくとしたら、確かに「群衆の叡智元年」は革命前夜的な響きにも聞こえる。
    だが、中世の王族・貴族が革命に倒され表舞台から退場していく歴史を、現在の支配者の側も、我々群衆と同じように学んでいるとしたら、革命といっても、流血を伴い一夜にしてセンセーショナルに変革するというのではなく、今の支配者達の「老衰」にあわせて緩やかに進行していくのであろうと思われる。
    そうした目に見えづらい流れを、この広い世界に散らばった「兆候」を拾い集めることによって認識して、常に半歩でも先取りすべく努力することが重要だ。
    先取りが無理なら、せめて流れには乗れ、ということか

朗報!フルネズライセンス契約!

 以前「キャラプレ」っていうオリジナルキャラクターコンテスト(1位は商品化)っていうのに応募して1位は逃すものの上位に食い込んだ知合いクリエイター(卵)の続報。

 blogを読むと、ほんと創作が好きなんだね、というのをひしひしと感じる。

 たとえ好きなことがあっても、第一歩を踏み出せないことが多い人間の性にあって、第一歩を実現したあなたは今後も夢の実現に向けて歩みつづけていけることでしょう。

 おめでとうございます。

↓キャラプレのリンク先は既に次のコンテスト内容に変わっています
過去記事1:参議院選挙も大事だが、この一票も大事だ
過去記事2:参院選。政党が多すぎてどれがいいか分からない!そんなときは#9をよろしく
過去記事3:みなさんのおかげです
過去記事4:参院選は予想どおりの結果だが、こちらは大逆転したい!