インターネット黎明期に奮闘した人たちの足跡を振り返るドキュメント。わりとドラマ仕立てっぽくなっていて、飽きない。(ただ、アドレスバーにURL打ち込めば通信できちゃう超便利な時代から業界デビューした若い世代には、つまらないかもしれない)

 この手の話にはお約束の石田晴久さんと村井純さんが登場。石田晴久さんと言えばK&Rの翻訳。自分は第二版までの男だが。なつかしい。

 現代でも礎となっている基本的な技術要素は、この黎明期に確立されてしまったものをツギハギで改良しながら使っていることが多いわけで、賢者は歴史に学ぶ、とすれば、観ておいても損はないと思われる。少なくとも酒飲み話の1つくらいにはなるだろう。

 少しでもネットに絡む仕事をしている会社であれば、社で1つくらいは買っても良いのではないでしょうか。

 日本にもいる(いた)んですよね。発想力、企画力があって実行する技術力も併せ持つ人たちが。
 いつでも事なかれ主義の権力者達が障壁なんだな。まさにデジャブ。

つい最近知ったやつ。デザインセンスがすばらしく、BGMもいい。
淡々とデータが適切かつシンプルかつハイセンスな表現方法で表示されていく。

Did You Know 2.0

  • 使う色数は少なく、視認性などのアクセシビリティが高い配色
  • テキストは短くシンプルに、そして大きなフォントを使う
  • 数字を使って表現する。しかし数字ばかりを強調しすぎない
  • 適切な種類のグラフを選択する
  • 疑問(形の表現)をたまに盛りこむ
  • アニメーション表現は控えめに、量的変化・質的変化を表すために使う
  • シンボルやイメージ図などの、デザイン一貫性を極力確保する

などの点において、プレゼンテーションスライド作りの参考になると思った。

要件定義カード1枚8万円──脱・人月商売宣言(2007年7月19日 @IT)

 エンドユーザー自身による要件定義に基づき、「要件定義のカード1枚当たり8万円(税別)」という価格体系でシステム構築ビジネスを進めていくと発表した。従来の「人月」に基づく見積もりと比べて、1/3から1/5の価格になるという。
 「人月換算でコストを請求する商習慣こそが、SI業界のさまざまな問題の根源。人月から脱却するには、納得でき、分かりやすい価格体系を提示することだ」(スターロジック代表取締役兼CEO 羽生章洋氏)。

 こういうのをやりたかったんだよなあ。メニュー化ってやつ。
 しかし1/3から1/5ってのはすごいな。

 本当にそういう水準にしていけるのかどうか(要はこのメソドロジーを使いこなせるかどうかだと思うけど)は何とも言えないけど、エンドユーザにとってこれほど明確な見積はないだろうという点で、興味深い。

 システム開発はエンドユーザと二人三脚で作り上げていかねばならないはずだが、エンドユーザも開発ベンダーもまともな要求定義ができないことが多い(自分の経験では)。ましてや、コンサルタントしかり。

 結果、工期と予算の多くを使ったあげく、文章の見てくれはいいけど、ぼんやりした要求定義ができあがり、後工程のベンダーがハマるという構図を繰り返してきた(自分の経験では)。

 酷いのになると、要求定義なのに要求は整理されてなくて、手段の話ばかりになっていたり。それって設計じゃん!みたいな。
 でもって、そうした上流ドキュメントが変な縛りになって、設計そのものが歪なものになっていったりする。

 上流で解決すべき問題を下流に送ってしまうと、解決コストは二次曲線的に跳ね上がるなんて見解もある。

 そういうことからも、要求定義に目をつけたところが、非常に良いと思った。

日本のIT競争力は世界2位、英エコノミスト・グループ(2007年7月13日 @IT)

指標の算定には6つの評価軸からポイントを付け、計1~100点までとした。評価軸は、ITや通信のインフラの充実度、才能やスキルを持つ人材の量と質、知的財産権の保護、研究開発投資の程度、政府による産業政策が有効か、の6つ。
(中略)
2位は特許件数が多く私企業の研究開発が盛んと評価された日本で72.7点。日本は、ほかの評価軸ではトップ5にランクインしていないが、研究開発投資で 2位、3位の韓国や台湾に30点近い差を付ける大差の1位となっていることと、同分野が全体の4分の1の高い加重配点となっていることから総合上位に入った。

 世界って言われても世界を知らないが、少なくとも自分の周囲を見るかぎり、評価の重みの妙を差し引いても、とても2位とは思えない雰囲気なんだけどなあ。
 今いる界隈が相当低水準なのだろうか。