VALU炎上

投稿者: | 2017年8月24日

 「VALU」について、ネットに散らばる記事をメモ。

VALUとは何か?【すごく分かりやすく説明してみた】 (2017-07-07「それ、僕が図解します。」)
#漫画形式で解説している。とても分かりやすい。

「個人が上場できる」と話題のVALUは「マネーの虎」である。 (2017-07-20「シェアーズカフェのウェブログ」)
#VALUの概念を、アナロジーを用いながら解説。

「VALU」が開始から2か月で日本の株式市場を超えた理由。 (2017-07-25「シェアーズカフェのウェブログ」)
#上記の続き。VALUには可能性と危うさが同居。

VALUと初期のmixiは似ている。 (2017-08-01「シェアーズカフェのウェブログ」)
#確かに、mixi黎明期に通ずるワクワク感みたいなものをVALUにも感じる。記事の最後で言及している「様々なリスクがあるものの、VALUは注目され拡大しつつある。「分かっていない人」が増えたときにVALUはどのように変化するか、今後も注目したい。」という部分で、とんでもない事件が起きてしまうのだから、やっぱり「これぞインターネット」だったね。

ヒカルが「VALU」で詐欺行為?!炎上している理由を詳しく解説 (2017-08-16「ひまつぶし速報」)
#いわゆる「ヒカル”VALU事件”」である。

VALUは投資として考えれば買い手にとってゼロサムですらない完全マイナスサムゲームだよというお話 (2017-08-16「この夜が明けるまであと百万の祈り」)
#「問題なのは、ただの投げ銭システムが、あたかも投資市場のようなふりをしていることです。」「今まで儲けた人はもうそれでいいから、そろそろ本来の投げ銭システムとしてやりませんか?」マイナスサムの指摘はまあ分かる。しかしまあ、ただの投げ銭じゃないところが、それこそ「VALUの価値」だと思うのだが、事件事故を防止するためにもっと堅牢な仕組みが必要なのだろう。

VALUについての弁護士 吉峯耕平さんの見解 (2017-08-16「Togetterまとめ」)
#「個人の価値を裏付けにした何らかの金融資産(的なもの)を創出し、市場売買に委ねるというアイデアいいとして、そのためには、発行者個人に何らかの義務を負わせることが必須であろう。「優待があるかも」という程度では足りない」だろうけど、売買時点ではこの世に存在していないモノ・コトに対して、どのような義務を負わせることが出来るのか、難しい気もしてくる。

ヒカル氏、ラファエル氏、いっくん氏(禁断ボーイズ)及び井川氏に関する対応について (2017-08-17「VALUヘルプセンター」)
#事件を受けての公式アナウンス

YoutuberヒカルさんのVALU事件、いろんな方面に延焼中 (2017-08-18「やまもといちろう 公式ブログ」)
#まあまあオオゴトだよね的な。当局も、網のかけ方を間違えると被害者救済にならないどころか、フィンテック界隈やクラウドファンディング界隈など、評価経済的な各種プラットフォームにおける将来の可能性までごっそり削いじゃうことになりかねないから大変そうだね。

VALUをめぐるやまもといちろうさんと小飼弾さんのやりとり (2017-08-19「Togetterまとめ」)
#VALUでやりとりされるVAは金融商品なのかそうでないのか、その議論に絡んで、課税はどうなるのか。VAは円で直接買われるのではなくビットコインで取引されるので、余計にややこしい問題。

【YouTuberヒカルVALU騒動】 今後のサービス発展に必要な規制とは (2017-08-19「Yahoo!ニュース」)
#やっぱ今の仕組みのままでは危ねーよ的な。投資家保護に関する規制を整備する必要があるでしょ的な。

YouTuber「ヒカルさん」大炎上でVALU越しに見るネット著名人ビジネスの限界 (2017-08-20「Yahoo!ニュース」)
#やっぱ今の仕組みのままでは犯罪の温床になりかねないんじゃないの的な。フィンテック界隈は今後もこれに類する「脱法ハーブ的な」騒動・問題が起こり続けるんだろうなと。まさに過渡期だね。

独占取材「YouTuberヒカルVALU大炎上」の舞台裏 VAZ社 森代表インタビュー (2017-08-21「BUSINESS INSIDER JAPAN」)
#悪気はなかった、こんなことになるなんて思わなかった的なことを言っているが、少なくとも脇が甘すぎたね。

信頼にはカテゴリがある (2017-08-24「F’s Garage」)
#ネット上で見えている人の側面はあくまでその人の一部であって、その一部が信頼に足るからといっても、まったく別の一面においてその人を信頼できるかどうかは分からないという話。人の信頼なんてのは、インターネットに限らずリアル社会でも相互の間にあるコンテキスト毎に異なるので、昔からあると言えばある話だし、ヒカル事件にしても、用いられた手段・仕組みが新しかっただけで、構造は古くからある「おいしい話で金集めてドロン」的な話だよね。

「VALU」やめました やめるのは、とても大変でした (2017-08-04「ITmedia NEWS」)
#ご苦労様でした。

Valuはもうダメだ。しばらくやめろ。 (2017/08/21「ふくゆきブログ」)
#VALUでの取引で利益が生じた場合、現状では法的・税制的にグレーなので、後出しじゃんけんで納税が生じるリスクがあるぜって話。しかも税務署の取り立てはシビアだぞっていう話。

 自分自身は登録していないし、登録申請する意思も予定も当面はないが、可能性を感じるプラットフォームであるだけに、健全な方向に発展してほしい気持ちもあるが、初回のやらかしがドデカいだけに、今後どうなるかね。

 以下、いつも楽しく読んでいる「市況かぶ全力2階建」の関連記事。本質を突いて、かつ上手いこと言ってるコメントが多くて笑ってしまう。

人間関係現金化フィンテックの「VALU」、人気ユーチューバーの自爆テロで新たな情弱ビジネスとして知名度高まる
マックスむらいのAppBank、「VALU」自爆テロ炎上ユーチューバーとのコラボ開催プレスリリースで笑いを誘う
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所属ユーチューバーが「VALU」で大炎上のVAZ、お詫びのプレスリリースで火に油
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2017-10-03 追記:

 一回仕切り直しして、投機が起きないようにいろんなルールをちゃんと作った方がいいのではないか。
 そのうえで、優秀だけど注目されてない人とか、大きなことをやろうとしている人とかにお金が回るような仕組みが出来ればいいんじゃないでしょうか。
 ただ現状、イメージが悪くなりすぎたのでここを乗り切れるかどうかは、かなり微妙なところかなという感じです。
人気ユーチューバーのインサイダー騒動も…「VALU」はどうなるのか? (2017-09-25)

 「今のVALUの動きを見ていると、結局は有名人が、自分が有名人であることを現金化してしまっているような印象がある。これに限らず最近よく言っているのは、弱肉強食の社会になって、口先三寸なやつだけが勝っちゃうのはよくないよねっていう。たとえばそうじゃなくて、コミュ力は低いんだけど黙々と仕事をしていて、周りの人間が『あいつはやっぱり凄いよね』と言うような人に、どうやってうまくお金を還流するか、っていうのが重要じゃないかと。その議論でいくとVALUはどうなんですか?」
 この質問に対して、小川さんはその問題を認識していることを率直に認めた上で、有名人がまだ名の売れてない人を支援するというのもあるんじゃないでしょうか、と付け加えた。
 「たとえば佐々木さんが僕のVAを買ってくれて、『僕は小川を応援してます』と言ったら、それって今のスタートアップと同じような関係性になるので、別に悪いことではないと個人的には思っています」
VALU問題に思う“Twitterフォロワー数が多い人だけが勝つ世の中”でいいのだろうか – 佐々木 俊尚(2017-09-09)

小川:
VALUから何かを「こうしてください」とお願いしたことはないです。一般のユーザーと同じように「アクティビティを頻繁に更新するといいですよ」などといったアドバイスはしていました。
中村:
「企業同士でつるんでいた」「黒幕は誰なのか」ということがネットなどで騒がれているようですが、陰謀などはまったくないんです。
(中略)
佐々木:
こういうことが起きると想定はできなかったんですか?
小川:
若干の想定はしていた。どちらかというと情報商材的に使われるかもしれないというリスク懸念はあったが、一気に自分の信用を崩すような行動をとるのか、という点に関しての知見は甘かった。
VALU代表が語る。“YouTuberヒカル騒動”の真実(2017-09-17)

まあ、結論はだいたい同じ。

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