あるある!と笑ってしまうが笑えない話。続きが読みたいのでブクマ代わりに引用してみた。

IT Oasis:「Excelでどうにかならないか」――中小企業IT支援のミスマッチ 1/2 – ITmedia エンタープライズ(2009年2月4日 齋藤順一, ITmedia)

 ある機械部品製造会社。保全管理担当のBさんから保守管理をIT化できないかという相談があった。管理の担当者が減速機への給油やチェーンブロックの動作、ワイヤーチェックなどを日常点検しているが、点検結果を活用すれば故障頻度の高い機械のリプレースなどに使えるのではないか。また、日常点検も担当者が○とか×を付けているだけなので、本当に点検しているのか分からない。これを確認する方法は出来ないだろうかという話である。

「ご予算は?」まずは率直に聞いてみた。

「PCにExcelが入っているのですが、それで何とかしたいのです。予算はありません。社長に言ったって、それは君たちの仕事で、そのために給料を払っているのだろうと言われるに決まっています」

 主原因として経営者のコンピュータやインターネットに対する無理解っていうのがあるんだろうけど、何かっちゃすぐにウン百万、ウン千万の「ご提案」とやらに拡大解釈する割には、提供するものはどっかから買ってきたものをちょこっと変えただけ、とか、外注に丸投げしてその外注自身も「気が利いて従順な(外注)技術者」を一人あたり何人分もの戦力としてコキ使うことでテラ銭を抜き、そしてその技術者たちも「作る」ことには熱心だけど「使う」「使ってもらう」視点でのサービスはショボいとか、こっちの体制にも大分問題はありましょう。
 前にも書いたけど、IT業界のなかでもSIerという業界の中にいる人材を、もっとエンドユーザ企業と今呼ばれているような「ほんとの業界(うまい表現ではないがニュアンス伝わることを期待)」に流していくインセンティブのようなものを発見もしくは創出しないと、この問題の解決には向かっていかない気がするのですよ。
 コンピュータシステムの実装、設計という経験を積んだら、次のキャリアは要求分析や要件定義ができるひと、とかプロマネとかコンサルとかっていうのが、いわゆるIT業界という世界で何となく語られがちなパスなんだけど、お客様のビジネスそのものに対する専門知識がないと、要件定義とかプロマネとかコンサルを行うことは実際難しい。
 よって実装、設計の次にくる「主な」キャリアパスとしては、やっぱり商売で活用して儲けにつなげることができる能力や経験、つまりターゲット業界となるお客様ビジネスの理解だと思うんですよね。なので商売を知るには、自分自身で試行錯誤しながらでも始めるか、商売している企業、特に自分自身が事業運営に関与できる可能性がより高い中小企業に飛び込むしかないっていう。どっちが正攻法だかは自明でありますが、あとは将来不安の天秤だけ?中小企業は不安だろうけどSIer重層派遣ピラミッドはもっと崩壊寸前だからそろそろ流れが変わる気がするのですがね。
 ということで、所謂ITっていうキーワードは、業界(ここでいうIT業界っていうのはSIerのことね)から個人へ、そして能力の1つとして語られるのが宜しいような気がするんですよね。

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