「好きを貫く」のは「好きなことだけを貫けばよい」という意味ではないよな。「好きなことだけで生計を立てろ」というわけでもないと思う。そういう状態を目指せ、という指針とかスローガンみたいなもんだろうね。

 そういや「少年よ大志を抱け。青年よ荒野を目指せ。」って言葉があったなあ。時代が変わり手段は進化したが、本質はあまり変わっていないということか。

 スローガンっていう言葉は、「建前」チックで、とても現実的ではないという印象だけど、凡人が「好きだけを貫いて生計を立てられる」ほど世の中簡単じゃないから、スローガン扱いもあながち間違いではないでしょう。

 インターネットは、どんな凡人に対しても「極限まで昇華された理想形」「ワンオブゼムがオンリーワンになっていくサクセスストーリー」を見せびらかして、追体験させて、「さあお前もやってみることが出来るぞ」的な「場の提供」まで実現してしまうから、恐ろしいにもほどがある。

 以下、「好き」というキーワードで浮かんだ個人的メモ。「好きを貫く」話とは関係ないけど、自戒をこめて。

  • 「好き」は相対的なもので、どんな事柄にも「好きな部分」「好きでも嫌いでもない部分」「嫌いな部分」がある。「好きな部分」だけを取り除いたとしても、そのなかにはまた「好きな部分」「好きでも嫌いでもない部分」「嫌いな部分」が出来て、・・・以下略。よって「好き」だけを分離したり抽出しようとしたりする行為は、結局のところ徒労に終わる
  • 「自分自身が100%満足できること」を好きになるよりも、「他人を少しでも満足に近づけること」を好きになるほうが収入面では得をする確率が高い(一部の天才は別だろうが)
  • どうしたら「好き」になれるかよりも、どうやったら「楽しめるか」「楽しんでもらえるか」を考える。「好き」かどうかよりも、「楽しい」かどうかが論点であり、先に考えるべきこと