「Linux and Windows Interoperability:On the Metal and on the Wire」(マシン上およびネット上でのLinuxとWindowsの互換性)と題された講演でラムジ氏は、「各種のデータセンターアプリケーションを組み合わせたいという顧客の要望はよく聞くが、デスクトップ上でLinuxアプリケーションを使いたいとか、Linux上でデスクトップを仮想化したいといった要求はあまり聞かれない」と述べた。

「Linux上でWindowsの仮想化、認めない」――米マイクロソフト(2007年8月9日 @IT)

 へえ。当然ライセンス持ってるけど、それでもダメなの?「認めない」ってつまり「訴えるぞコノヤロ」ってことでしょうか?

 タイトルがセンセーショナルだ。実際の講演はひょっとしてもう少しソフト表現だったのかも知れないけど、このタイトルに食いつくブロガーは多いはず。もともと敵が多いであろう市場の支配者の一人であるMS、小市民が叩いてもびくともしないところが、余計に叩きやすいだけに、この発言は「釣りなのか?」というくらいベタなタイトルだ。

 しかしLinuxはともかく、Macユーザなんかは、仕事上MSプラットフォームを持っている必要性がある人もいるだろうに。
 (いまの時代そんなことねえ!Macだけあればどんな相手と仕事するにも十分だ!ということだったらごめんなさい)

 そういう人達にもOSが追加で「売れる」としたらMSにとっては利益なんじゃないのかなあ。仮想化して使うつってもライセンス不正で使うわけじゃないんだし。

 上記の発言の論拠が分からないので何とも言えないが、せっかくOSSにも実は多くの貢献をしていたりするMSなのに、こうした発言がOSSの敵として流布されてしまう(であろうという)のは、もったいないと思う。

 まあ確かに総じて言えば、デスクトップに関しては、異OS上で仮想化するニーズはそれほど多くないのかも知れない。
 (クライアントOSやブラウザの種類ごとにテストをしたいときなどはデスクトップ仮想化も便利である気がするが)

 しかし、サーバは別だと思う。現に、過去に構築されたシステムにおいては、ハードウェア老朽化&リース切れに伴い新ハードウェアに更改するものの、その上で稼働させているソフトウェアについては「作りなおすほどの資金も使いたくないし、互換性を調査したりする時間の余裕もアタマの余裕もない」といった理由で、何とかそのまま稼働させることができないか?という要望も少なからずある。

 新ハードウェアとなったことでOSそのものが大幅に新しくなってしまうと、多くの場合ソフトウェア互換性が失われるため、仮想化技術を使って「旧サーバをそのまま再現」させることで対処したりする。

 特にスクラッチ開発したソフトウェアは、パッケージなどと違って、ほとんどの場合アップグレードパスまでは用意されていない(下手をすると開発ベンダがなくなっていたり、担当者が辞めてしまって対応できなくなったりしている)。

 本来、Windowsの場合は特に、そこそこ下位互換があるので、試験さえ全て実施可能なら新OSに移植するのが望ましいのだが、受託開発のシステムでは、ドキュメントに不備が多かったり、ソースがつぎはぎで「その場限りのやっつけ」だったり、そもそも上記で述べたように元の担当者から引継を受けることが不可能であるケースが多いのだ。

 実際、VMWareで旧環境をまるごと動かす、なんていう話が出始めている。

 このように、既に「やっちゃった」人達にはどんな影響があるのだろうか?

 それとも新Windows上で旧Windowsを動かすならおk。という「ずっと俺のターン!」ということなのか?