最初はちょっと斬新に感じたんだけどなあ。

LA Timesの記事によると、企業のマーケティング担当者はSecond Lifeを見限り、撤退し始めたと言う。その理由の一つは、公式発表で800万人以上とされるSecond Lifeのユーザ数がひどく誇張されたもので、多くはサインインはするもののそのまま戻ってこないということのようだ。
(「企業に見限られるSecond Life」 2007年7月15日 スラッシュドット ジャパン)

 まさにバブル。ここの土地は数年後には何倍になっているか分からないくらい値上がり確実ですよ、とか、ここにスキー場つくれば、がっさり人が訪れて大儲けですよ、とか、おーい!みんな!日本一のディスコ作ったぞー!みたいな話に、とりあえず儲かりそう!ここはひとつ盛り上げちゃいましょう!的なノリで乗っかる企業たち。

 偏見かも知れないけど、電通とか出てきた時点で、いったんサスペンドモード突入フラグがセットされた感がアリアリ。

 結局、企業の商売っ気が強く出すぎるコミュニティはユーザから敬遠され廃れる、という、blogマーケティング時代から言われているネットの法則がここでも有効ということなのだろう。

 以下は、むかし試しにやってみたときの自分自身のmixi会話。こういう第一印象って案外当たることが多いということなのかも。

Second Lifeとりあえず数時間×2日間やってみたんですが、まだこれからですね。はっきり言って、まだショボいっす。
単純に表現力だけ評価したら、韓国とか日本のオンラインゲームがいかにすごいか、を実感します。唯一、あからさまにビジネスの要素を入れるって発想だけがピンポイントですごいんですよ。奴らは。
でも、遊びを遊びと割り切らないスタンスにちょっと眉唾な感じです。
ぶっちゃけ、いろんな世界観を持つ人々とチャットしてみたいだけなら2chでいい気がする。3Dが必要なのは想像力がない証拠だと思ってしまうんですけどね。そのあたりの感じ方、考え方は文化の違いでしょう。
まあ流行だからやっておくという考えも必要かも。自分はそんな邪な方針です。
結論:今年予定されている正式日本語版が本格的に盛り上がってからでも遅くはないです。
(2007年02月25日 21:00 mixiコメントにて)

 しかし、下記のような意見もある。群がった企業が去ったあとに、本当にユーザがSecond Lifeをある一定のプラットフォームに仕立てあげることができるかどうか、試されるということか。

Second Lifeは企業からの収入にさして頼っておらず、企業の退出は Linden Labにとって大きなダメージにはならないと結論している。最後の企業がSecond Lifeから出ていった後で、ユーザー生成タイプのメタバースはむしろ栄えるのかもしれないのだが。
(「Second Lifeを最後に出る会社は電気を消していってください」 2007年7月16日 TechCrunch)

 サンやAT&T、ノベルなど数々の企業に弄ばれた商用UNIXが廃れていき、ユーザ達が作り上げたLinuxが世の中を席巻する。一連の記事を読みながら、そんな歴史をふと思い起こしていた。

 こうした記事が出てくるのも、流れの中のワンシーンなのかもしれない。